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Pennine Way #1 Malham 編

Pennine Wayは全長431kmもある北イングランドの長距離フットパスなのですが、全部あるくと16日から19日くらいかかるというのでとても制覇できるような距離ではありません。

今回はその一部である、Malhamのフットパスをみなさんと一緒にゆっくり歩いてみましょう。


Malhamとはいったいどこ

マンチェスターから北東にいくとSkiptonという街があるのですが、そこから北に向かうとMalhamという小さな村があります。日本ではまったく知られてないと思いますが(たしか地球の歩き方イギリスには小さく掲載されている?)イングランドではそれなりに知られている場所です。ライムストーンの独特の地形が特徴的な場所で、イギリス人の同僚に聞いたら子供のとき学校の野外学習で行ったと言ってました。地質的にも面白い場所なので学習にもいい場所なのかもしれません

Malham

以下のリンクをアクセスいただければGoogleMapの地図が開きます。

フットパスを歩く

駐車場に車を止めてさっそく歩いていきます。フットパスにはお店はなく途中で買い物などはできませんので必要なものはリュックに詰めておきましょう。

フットブリッジ(歩行者のみ渡れる小さな橋)を超えると町から外れます。

foot bridge

最初は川に沿ってしばらく平たん道が続きます

川沿いのフットパスを進む

ヨークシャーの羊たち

しばらく歩くと牧場の中に入りました。牧場の中に入っていくと羊がいっぱい。羊は英語ではSheepと単数形と複数形の区別がないのですが、なるほどこんなに群れを成してたくさんいては数える気になりません。数はどうでもいいのでしょう。

羊の群れと羊飼い

羊の群れは羊飼いに先導されてどこか別の場所に移動しているようです。羊飼いという伝統的な職業はいまでの続いているようですね。しかし、いまどきの羊飼いは四輪バギーで移動なのです。犬を連れているのは羊飼いの伝統なのでしょう。Sheep Dogという言葉もあるくらいので羊の群れを扱うには慣れている犬だと思います。ちなみに羊にとって犬はオオカミに見えるようでとても怖いそうです。でもSheep Dogは実は羊たちを守る役目もあります。何に対して守っているかといえば、羊の敵は人間(羊泥棒?)や牧場に入ってきたペットの犬らしいです。

Swaledale sheep

ヨークシャーにはこのようなこの顔が黒い羊の品種が多いです。Swaledale sheepという種類だそうです。スプレーで羊の毛に色を付けているのは、どこの家の羊なのかとか、羊の子供の数などの羊飼いには区別がつくようにつけているようです。

羊の放牧をしているからか石垣(stone-wall )とゲートで仕切られています。

石垣とゲート

Yorkshareのフットパスにはこのような石垣がたくさんあります。
なお羊が逃げないようにゲートは開けたらかならず閉めましょう。ゲートを閉めるのはフットパスのルールです。

Malham Turn Estate

ゲート発見

おや、またもやゲートがありました。

National Trustの保護区

この先はNational Trustの保護エリアのようです。ゲートの中に入り、さらに上流に進みます。

上流へ進む

しばらく歩くと看板が出てきました。

Janet’s Foss

ここは滝で有名な場所のようです。羊飼いが羊の毛を刈る前に羊を洗った場所とのこと

Janet foss (滝)

さらに進むと、Gordale Scarと呼ばれる両脇に迫る石灰の崖(limestone cliffs)が見えてきました。

limestone cliffs

ここから先がいよいよMalham dale(谷間)という独特の地形を歩くことになるのですが、長くなりましたので続きは次回にしたいと思います。

(つづく)