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いの町滞在記⑨

3/16、いの町滞在10日目!

Washi+さんの主催する「アウトプットを目的としないアーティスト・イン・レジデンス」で、高知県吾川郡いの町に3/7〜3/17の期間で滞在させて頂きます。
https://washiplus.wixsite.com/home/artist-in-residence

ついに、作業最終日です。
本日は、地元近くの高校生二人も参加!

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・午前中、まずはいの町とその周辺地域に点在する楮畑を巡り、現状を色々と教えて頂きました。

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今も90歳代のおじいさんが一人で管理されている畑(広い上に急斜面にあり、おじいさん曰く「お金にはならないけど、健康の為に続けている」のだそうです)。

また、おじいさんが亡くなっておばあさんが一人で管理されている畑(おばあさんが寂しく無い様にと娘さんが獣害対策も兼ねて可愛い案山子を立てているそうです)。

草刈りだけは農家さんが行い、楮の収穫だけ鹿敷製紙さんで請負っている畑。

そして、管理されていたおじいさんが亡くなってしまって、沢山の葛藤の末に残す事を諦めた畑。

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そこに暮らしている・暮らしていた人達の記憶が、風景の中にはどうしようもなく息づいているのだという事がよくわかりました。

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・その後は、先日みんなで草刈りをした畑の仕上げ作業を行い、カヤを敷き詰めました。

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・午後は鹿敷製紙に戻って"ちりとり"の作業に取り組みました。
ちりとりは一見単純な作業ですが、繊細で絶妙な塩梅が最後までとても難しく、面白かったです。

・最後に鹿敷製紙の社長さんから土佐和紙について色々と教えて頂きました。
単純な材料の違いだけで無く、漉くまでの微妙な工程の差でも様々な表情があり、土佐和紙の原料を育てる所からの工程や、これまでに沢山の人が試して来た事の一つ一つの時間を思うと、より味わい深い手ざわりがありました。

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・ダンスに何が出来るのだろうといつも考えます。
自分は、形のある何かを未来に残したり託したりしたいと考えた事が余りありませんでしたが、記憶ならば残しても良いかも、何かを残せるのかもしれないと思い直す日でした。

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