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<新しい働き方発掘プロジェクト”スタブロ”>Vol.2『掛け算を探すための問い』開催レポート

こんにちは!スタブロ運営スタッフです!
宇治NEXT(宇治市・宇治商工会議所)とOoO株式会社(オー)が開催する、新しい働き方発掘プロジェクト「スタブロ」Vol.2『掛け算を探すための問い』が2024年6月22日(土)に行われました。
本記事では、大盛況だったイベント当日の様子をお伝えします!

スタブロとは?
『スタブロ』は、新しい一歩を踏み出す人のために、これまでなかった「何かを始めたい人」「誰かと始めたい人」が集まり、自分のやるべきことを見つける為の“寄り添い型”プロジェクトです

目次



2回目の開催となる『掛け算を探すための問い』では第一回終了時から多数のお申し込みをいただきました。
ワークショップ当日は、チームで考えた企画を実際にやってみるのはどうかといった話になり、終了後も考えてみようといった参加者の声が上がるなど、第一回に引き続き大変盛り上がっていました!

『掛け算を探すための問いの目的』


起業・副業はじめ、商品やサービスを作り、売りたいと考えたとき、これら全ての工程を一貫して1人で行うことは難しいため、チームで取り組む必要があります。しかし、背景や考え方が異なるなかで、チームで取り組むテーマを定め、同じ方向性を見て一つ一つの物事を決めながらアクションプランを進めることは簡単ではありません。

ビジネスの全てを1人で行うことは難しい


そこで、実際に起業や副業を行う前に、「チームで物事を進めるとはどういうことか」を模擬的に体験し、実際にチームで動く際に躓かないようにできる場を作りたい。だからこそ今回のワークショップでは実際に起業する際に通る道である、どんなリソースを持つ人を仲間にするといいのか、その人たちにどうアプローチすると仲間になってもらえるのかを起点に、事業構築に必要な事業テーマの策定からアクションプランを立てることをチームで模擬的に実践することで、事業構築で躓きやすい課題を模擬的に体感していただきました。


今回のワークショップで起こったこと

今回のワークショップのキーワードは「個」と「チーム」

チーム毎に、参加者が持つ「個」の要素を掛け合わせ、どのような相互作用が生まれるか、チームで掛け合わせた要素を持って、課題に取り組むと、どのような「面白いこと」が起こるかを起点に各テーブルで白熱した議論が行われていました!

ワーク内で実践的に学び体験したことで、その先にある課題に気づき、講師への質問が多数寄せられていた様子も印象的だったのですが、チームごとの発表を聞いて、「他チームの企画やリソースと今後何か生まれそう」といったコメントが参加者から出たことで、チームの枠を超え、全体で名刺交換や交流が深まる時間が生まれた結果、学びが実践のチャンスに繋がるきっかけとなった時間でした。

「1人で考えることが多かったので、交流しながらチームでワークを取り組める機会はとても貴重でした。」
「いろんな要素を組み合わせて、実際にできそうなイベントをイメージできたのが良かったです。」

「メンバーにメリットを提供できるよう、写真もですがCG制作の勉強をコツコツ休日にしていきます。」

このような具体的な次のアクションプランを考えてくださる方もいらっしゃいました!
ここからは当日のワークショップの内容をもとに、その場で起こった変化をお伝えします。


イノベーターマインドを身につける編

当日はこのような流れで実施しました!

チームで物事を進める前に、その起点となる「イノベーターマインドを身につけるメリットを知る」ことからスタート。

「自分なりに何かを見つけて、自分の行動を通して、社会に良い影響を与えること」=「イノベーターマインド」と定義し、その上で正解がなくても新しいことにチャレンジし続けることが大切なこと。
その新しいチャレンジのために「 自分=個 」と掛け合わせたら「面白そうな要素を見つけられるセンス」を常日頃から鍛えておくことが重要で、今回のワークショップではその「センスを磨く」ためのものであると説明がありました。

[自分]を言葉にしてみる編

いきなりこのように聞かれると難しいですが。。。


次に「自分=個」が持つ要素を言葉にしてみるということで、ワークシートを用いて自分はどんな人か、どのような要素を持っているかを書き出しました。いきなり問われると難しく感じますが、日常的に自分が行なっていること、1日や1週間、1ヶ月で自分が使った時間を振り返ることで、自分が普段何に時間を使っているかのようなことからでも要素を抜き出し、それをもとに自分について説明することができるとのアドバイスがあり、参加者は具体例を考えながら自分が持つ要素について黙々と書き出していました。

個人ワークシート記入の様子


チームと掛け合わせる「要素を見つける」編

チームで取り組むためのテーマを定める

次に「自分=個」と「チーム」の要素を掛け合わせる前準備として、[自分]を言葉にしてみる編で記入した自分の持つ要素と自分の周囲の人、仕事が持つ要素を掛け合わせたらどのような「面白そう!」なことが起こるかを考えました。 

まず初めに講師の岡田さんからなぜチームで「面白そう!」を考える必要があるか?についてご説明いただきました。

事業構築になぜ面白いが必要か
1人の面白いを、チームの面白いにすることが重要


ビジネスを行っていく上で、その起点が社会課題の探索から始まり、「こんな課題があって、それに対して新しいことをしなければならない…!」と考えたとして、そのモチベーションが長く続くかと問われると難しいかと思います。また、一人のアイデアや考え方ではどうしても要素が単調になりがちです。
一方で、「社会に対してこういうアクションを仕掛けたら面白そう!」から始まり、周囲の人を巻き込みながらチームで物事を進めることができれば、モチベーションも維持しやすく、また、「面白そう!」から始まっているため、周りの人も応援から参加へ移りやすいというメリットがあるとアドバイスをいただきました。

また、この「面白そう!」なことを考える上で、自分の関心ごとや自分の中にある課題、周りの人、仕事と絡めると、より深く考えることに繋がるとのヒントを基にチームでディスカッションしながら自分のアイデアをシェアしていました。

自分の要素と自分の周囲の持つ要素をどのように掛け合わせられるかをシェアしています!


面白そう!を想像してみる編

チームで面白いを見つけるヒント

自分とその周りの要素の掛け合わせまで実施したところで、いよいよ今度はチーム内での要素を掛け合わせたら、どのような「面白そう!」なことが生まれるかをディスカッション。
まずはチームの中でどんな要素を持つ人がいるか、そして自分の周囲にある要素を探していきました。

[自分]の要素を見つけるまでのワークではスラスラ書けていたのに比べ、チームの要素を纏めて一つのテーマに絞るとなった瞬間に手が中々進まないといった現象がどのチームでも起こっていましたが、これが実際に起業するシーンに起こる「チームで一つの方向性をみて、物事を進める難しさ」を模擬的に体験することにつながっていたと思います。

このように中々ハードな内容でしたが、そんな中でも参加者が始終明るくディスカッションしていた姿が印象的でした。


アクションプランを考えよう編

最後にチームで定めたテーマ「〇〇=面白そう!」を基に、この〇〇を実現するために必要な目的設定(何を、なぜ目指す?)や課題設定(ハードルは何、誰?)、戦略の立案を行い、最終的に何をどう行動することで「面白そう!」に繋がるかを考えていただきました。

先ほどの課題よりさらに難易度が上がっていますが、諦めることなく楽しみながらディスカッションしていた様子が印象的でした!

ここでは達成までの期限も考慮に入れながら1つに定めたテーマをもとに実際にアクションプランを定める上で、何を行うのかを具体的に決める必要があります。

そうすると誰に何を届けるのか?を軸に“誰”を深ぼることになるのですが、この誰を考えれば考えるほど、そもそもこのテーマや自分達が必要だと思うことはターゲット(顧客=届けたい人)は欲しいと思っているのか?困っているのか?といった顧客理解の壁で悩んでいるチームもいました。

「異業種の方と一緒に何かを生み出す時に、いろいろなアイデアや可能性を見出すことが出来ました。」
「企画や商品を考えていく楽しさ感じると共に、双方にメリットが出るようにしていく難しさも感じることが出来ました

参加者からコメントで頂いたように、考えれば考えるほど、壁にぶつかり、また新しい視点の意見を出し、また議論を重ねる。このサイクルをチームで何回も何回も繰り返すことが事業構築では行われます。この体験を本番前に模擬的に体験するといったこの講座の狙いが出ていたシーンが各チームで起こっていました!

最後はチームで作り上げたシートを基にグループごとに発表して頂き、最後まで盛り上がりに欠けることなくグループワークを実施していただきました!

チームで定めたことを発表するシーン
他チームの発表に対して、個々の面白いポイントは何か?など質問
商標を取ることも視野に入れないと・・・など発表を通して新しい気づきも
実際にこの後もこのチームでイベント企画を進めたいとの声も


参加者が得た気づき


開催後のアンケートでは、「自分では、1しか考えれないものが10にも100にもなっていって、行動ができるように想像できました」「全然違う業種でも、タッグを組むことができるんだと、気づきがありました」というような学びを得た方から、「このワークショップを自社の経営へ生かしていきたい」という方まで様々な角度から嬉しい声を沢山いただきました!

まとめ

今回のワークショップでは、自分の中にある要素を見つけるだけでなく、チームが持つ要素と掛け合わせ、具体的なアクションプランにまで落とし込むという中々ハードなワークショップだったように思います。

その中でも前回に引き続き、笑顔が絶えないながらも、真剣に一つ一つのワークに取り組んでいる姿や、参加後のアンケートで「参加者全員の目的は一緒なのではないかと思ったし、業種の垣根をこえて、今日の参加者全員と組んだら地域課題を解決するようなイベントができると思う」という言葉を頂き、スタブロを超えて宇治NEXTが目指していることにまでフォーカスを当ててくださった方がいらっしゃったことも大変嬉しく思いました!!

最後のスライドでもあったように、今回あまり大したことはできてなかったのではないかと思った方も「頷きながら安心感を与えた」、「問題提起をした」というようにチームメンバーとして新しい価値を与えるためにすでに大きな貢献をしていると思います。これらに支えられたおかげで今回のワークショップも無事に終えることができました。
皆様本当にありがとうございました!

今回の『掛け算を探すための問い』のほか、「やるべきことを見つけたい」「何かをはじめるきっかけが欲しい」そんな方へ向けた本イベントでは、『“妄想”から得た想いを発掘し、安定して次のステップを踏むためのヒントや仲間を見つけ、ときには、応援者の力も借りながらみんなですすむ』というコンセプトで、全4回のワークショップから構成されます。

次回は第3回『CONNECT(コネクト)』
最短距離で事業を前に進めるために必要な要素を知ること。
そして、誰に何を伝えると前に進むのかを軸に、伝えるためのストーリーを作ってみるプログラムとなっております。
こちらも奮ってご参加ください!


【ワークショップ概要】
掛け算を探すための問い
開催日:2024年 6月22日(土)
開催場所:産業交流拠点うじらぼ(京都府宇治市宇治琵琶45-13)
主催 宇治NEXT (宇治市・宇治商工会議所)
運営 OoO株式会社(オー株式会社)
後援 近畿経済産業局・京都府山城広域振興局
  独立行政法人中小企業基盤整備機構近畿本部

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