見出し画像

大事にしたい事:今村裕司という生き方

こんにちは、株式会社ミホロという会社の代表をしている今村裕司といいます。

このnoteは純粋な自己紹介ですが、多くの人から

「今村さんはなぜ、そうも色々なことをやっているんですか?」

と、聞かれることがこれまで多々ありました。自分なりに価値を感じてやっていたことでも、伝わらなければ価値とは言えません。

自分自身の思考整理のためにも「どういった活動領域を大切にし」「なぜそれをやったのか。」「どういう事を意識したのか」まとめてみることにしました。

もしよろしければ、お付き合いください。


◆自分の活動領域

自分の活動領域は「ネット(活用)」、「地方」、「水泳」が基本です。

画像1

これらは決してそれぞれが独立したものではなく、これらが交錯する場合にはより大きな力をかけます。

その活動領域で大事にする軸は、下記の3つです。

未知の可能性・・・未知なる価値が世の中を面白くし、わくわくさせる。

繋ぐ・・・個々の魅力は繋がりによって何倍も価値が跳ね上がる。

表現・・・デザインだけでなく、世にある無数にある可能性で伝えること。

そこに対して自分がよく扱う武器(得意分野)は「因数分解」(要素分解)が主と言えるかもしれません。

これらを大事にしてきた自分がやってきた事を簡単に抜粋していきます。

◆水泳のネット通販

「水泳」×「ネット活用」・「表現」
・水泳用品店MIHORO、水着屋
・SWIMSTATION

画像7

これは私今村裕司が代表取締役として、株式会社ミホロでやっている自分の本業です。

ちなみに、私たちの会社は愛知県から続く広大な平野である濃尾平野の北西端に位置し、平野と山の境目となる絵に描いたような田舎にあります。空が澄んだ日に山に登ると、名古屋のビルが見えるほど、遮蔽物がありません。

画像2

業務は水泳のネット通販に特化していますが、社内には水泳に詳しい人がいた訳でもなく、デザインに詳しい人が集まったわけでもなく、近所に住む(パソコンに詳しい訳でもなかった)主婦の集まる会社です。

ですが、この同業種(水泳用品業界)の方々からは写真やサイトのデザインを褒めていただき、情報量もとても多く、魅力があると評価を頂きました。

その評価もあり、ネット通販でもその実績によって業界雑誌や地元テレビなど、色々なメディアにも出していただきました。

全国メディアの露出には到りませんでしたが、限られたカテゴリの中では高い評価を頂きました。

これは、自分たちは素人ばかりの集団だったからこそ、お客さんが欲しい情報が何なのかということに純粋に向き合えたからだと思います。

「お客さんの欲しい情報に向き合う」

これ、どの業界でも、どもお店もやっていると思いますが、意外とやっていないものです。

意識的にやっていないのではなく、無意識下で対応するのが難しいのです。

(詳しい人が)誰かから質問をされて、相手に物事が伝わらないと

「なぜ、こんな初歩的なことをわかってくれないんだろう?」

と、考えがちです。ですが、自分たちは下記のように考えますし、こう考えるのが普通だと考えます。

「なぜ、その初歩的だと思っていたことが伝えられなかったのだろう?」

発信者側はもっと伝えるための工夫ができたはずです。

競技のプロが、監督として活躍するかといえば、それは別物と言われますが、この伝えることが難しいからです。

私たちはこの水泳業界について詳しくはなかったからこそ、”必要だけれど足りていない情報”とは何かを沢山集めることができ、様々な手で表現を模索することに集中できています。

プロカメラマンやWEBデザイナーを会社に呼んで直接指導して貰ったり、水泳にハマっている人の文章を沢山読んだりしました。

水泳メーカーの展示会には朝一で行って、開発に携わった人に何度も意図や目的を問い詰めるように聴き、展示会が閉まる時間までずっと居座っていました。

通販の雑誌やファッション誌、水泳誌、デザイン誌など、色々な雑誌をスタッフみんなで読み込む時間を作り、何が良いのかという情報交換を繰り返し、何も知らないなりに伝え方を必死に模索していました。

画像3

何かを伝える時に大事になるのは、自分たちの主観から出た情報だけではなく、客観的な情報を肉付けした情報だと考えています。

例えるならば、自分たちだけの目線では2次元です。私たちと全く同じ方向から見れば、実像は伝わるかもしれませんが、相手は同じ目線とは限りません。少しでもずれた方向から見ると、違う映像が見えてしまいます。

そのため、色々な声だけではなく、客観的に様々な角度から情報を肉付けしていくことによって初めて情報が立体的になり、そこに時間軸を入れることで情報に躍動感が出て、伝えられることが飛躍的に上がるのです。

伝えるために大量の情報を出せば良いかと言われれば、当然そんなことはありません。

百聞は一見に如かずと言いますが、一万文字よりも写真の方が伝わることは多々ありますし、赤字で大量に書いた注意事項よりも、商品名に付随する3文字で伝わることも多い。表にして比較してこそ伝わることもある。

主観的な意見の方が良い時もあれば、客観的な情報が多い方が伝わることもある。

あらゆることに詳しくなかったからこそ、試行錯誤を繰り返しをしていました。

それがSNSなのか、動画なのか、その必要な情報に適した場所や内容を考え、発信していくのです。

◆ネット通販講師・活動

「地域」×「ネット活用」・「未知の可能性×繋ぐ×表現」
・ネット通販講師
・コミュニティ活動
・岐阜県下6校の商業高校生向け講師

画像4
画像5

地元のネットショップの仲間や岐阜県など色々な人に助けてもらいました。

この時、何より大事にしていたのは因数分解とトライ&エラーでした。

「繋ぐ」と「表現」はその結果得られた副産物ともいえます。

ここ10数年のネット通販というと、私たちの生活の中に根付いていく成長業態でしたが、そのような環境でも毎年様々な業者が新規参入しては様々な理由で姿を消していきます。

この残った会社と残らなかった会社の違いはなんでしょうか。

自分の身の回りでは、みんなが生き残っていましたが、残った会社は因数分解し、整理し、そして自分たちの軸を見つけ、次の一手を打つために足りない技術や知識とは何かを理解し追求する試行錯誤の繰り返しをしてきた人が多いのです。

しかも、それを楽しんでやっている人が多いのです。

それを伝えたくて行き着いた集大成が商業高校生向けに実施した下記noteの講義なのだと思います。

詳細は上記のリンクを読んでいただければ伝わると思いますが、みんな意外と自分自身の強みをわかっていないものです。

自分自身の強みに気づかないから、表面的な強みをかき集めて武装して、強くなった気になってしまう。

自分の強みに気づいていたとしても、その強みをどうやったらそれを前に進むようにできるのかが想像できないから、便利でわかりやすい5番手以下の(実はそんなに得意でない)強みを必死に振り回してしまう。

知識は、外に出し、実際に使ってみて、経験になってようやくその意味を持ち始めていきます。

そんな試行錯誤する空間を作りたかったのだと、今になれば思えます。

◆Pool Jam Expo(イベント運営)

「水泳」・「未知の可能性×繋ぐ×表現」

自分たちはネット通販を運営する会社です。だからこそ、お客さんと直接話をする機会が少なく、生の意見が聞けないというジレンマを感じていました。

だからこそSNS黎明期である2008年ごろから力を入れていましたが、それだけでは足りないとずっと思っていたのです。

メーカーが連携して何かできることがないかと構想していた所、時を同じくしてほぼ同じ課題を見出されていたRockin' Poolさんと連携して準備したイベントでした。

プールを貸し切って実践する展示会

新たな価値を作りたいと願い、先端技術と芸術を取り扱う大学機関であるIAMASさんにも協力して貰いました。

アストロプールというプールの中に光と音楽を共演させた前代未聞のアート空間もこの時出来上がりました。

色々な人に多大な協力して貰う事で、魅力的な場が出来上がりました。

このイベンは前代未聞すぎたこと、そして上記にも書いた自分たちの一番の得意を最大限活かせなかったことで商業的には非常に厳しい結果とはなりました。

ただ、自分がもっとこういうことが出来るように力をつけておくべきだったと思うことはあっても、開催したこと対する後悔は一切ありません。

それぐらい大きな学びも多かったですし、出会いも多くありました。

この時に出会った方や助けて頂いた方とは今では深いつながりとなった方も多く、今でも何とかお礼を返したい。機会があれば何か一緒に大きなことを成し遂げたい。という思いを今も持っています。

◆ぷらっとほうむ

「地域」・「未知の可能性×繋ぐ×表現」

画像10

第1回の立ち上げから実行委員(お手伝い)として参加していましたが、第3回から実行委員長として取り仕切ることになりました。

ここで大事にしたことは、みんなが活躍できる場所を作ることでした。

参加してくれる人がそれぞれ自分たちの大事にする視点で、大事にする価値観で参加してもらい、それぞれの領域を任せる。

「子どもたちを連れて行けるような場所が欲しい」

「地域の事業者がもっと地元と交流を深めるきっかけを作りたい」

「安心、安全の食が集うお店を集めたい」

「子どもたちが活躍する場所を作りたい」

「地元をもっとおしゃれな町にしたい。」

参加してくれた人たちがそれぞれの思いを持って参加してくれて、それぞれの思いを元に企画を立て、細部にまで価値や情熱を注ぎ込んでいく。

私は代表としてイベントの発信をする際に、様々な言葉や形を変えながら率先して発信してきましたが、これらの発信は元を辿ると参加してくれた誰かの言葉や思いです。

参加してくれた人たちの声や想いが集結し、結果として出来上がったイベントが、このぷらっとほうむというイベントです。

地元の商店や事業者がはたらく体験を届け、子供たちは地元の事業者さんが提供するはたらく体験をする。

看板でしか知らなかったお店の名前の中にいる人たちを知る

画像11

働くという事を大きな音と手に伝わる振動で実感する。

画像10

働いたら地域通貨が貰え、そのイベント内で使える。

画像6

参加してくれたデザイナーさんが表現してくれたように、「1日限りの小さな町」でした。

このイベントは地方では異例すぎる集客を記録し、ブースによっては数時間待ちといった所もあるほどでした。

そのイベントの様子は新聞や情報誌に取り上げていただきました。各種紹介は下記の記事をご覧ください。

とても良いイベントが出来上がりました。

ですが、このイベントはこの後追加で2回開催し、第5回の開催を最後に、その後の開催計画はありません。

地域活性とは本当に難しいものです。多くの人が活躍する場所となったはずが、どうしても継続するための膨大な時間が必要です。

参加メンバーの多くが転勤や、出産、本業などの生活が変わっていったことによって、少しずつ人手が足りなくなり、継続が難しくなっていったのです。

私自身もここの時間をひたすら取られることが多くなり、本業が回らなくなってきた事で、思考も追いつかなくなってきたころでした。

とは言え、続けるのが一番難しかった理由は、自分のやりたい事は「参加してくれた人たちがそれぞれの活躍出来る場所を作ること。」や、「人と人を繋ぐこと」が少しずつ実現できなくなってきた事でした。

これは何年かした後にようやく自分の中で言語化できたのですが、気づいた時にはこのイベントにかけられる力はほぼ残っていませんでした。

本当の意味で自分がやりたかった(みんなが活躍のできる場を作る)事に気付いていたら、ここで活躍してくれたみんなをもっとPRすることに専念する事も出来たし、イベント予算の使い方についても違った判断が出来、違う結果だったのだろうと思います。

精神的にも肉体的にも大変な思いをした学びではありましたが、本業の経営に繋がる、沢山のことを学ばせて貰いました。

◆最後に

自分は色々な事を沢山やっているため、色々な人から何をやっている人かわからない、それだけに外から見ていて面白そうな人

という印象を持ってもらえることが多くありました。

それは良い捉え方です。捉え方によっては軸がないともいえます。

自分の軸をしっかりと伝えた上で発信できていない故に、理解されにくいのだと最近気づくに到りました。

現在コロナ禍によって、多くの業種、会社は帰路に立っています。

国の施策(補助金など)のおかげで自分たちの会社は生き残ることができていますが、これにあぐらをかいてしまうようなことがあれば、一瞬で時代の荒波に飲まれてしまう。その上で、大きく差をつけられてしまうことになります。

なぜなら、このコロナ禍で多くの企業や個人個人が、このままではいけないと気づいた人が多く、その人たちのビッグチェンジにかける力や思いは途方もなく大きく、力強いものだからです。

ただ、地道に頑張るだけでいつか報われるような時代はとうの昔に終わりました。

自分の武器を正しく理解し、どのように戦うのかをしっかりとわかった上で戦ってようやく勝率が高くなる時代です。

ですが、この戦い方を正しい形で理解すれば、多くの人にとって最高のチャンスになるのは間違いありません。

大変な人こそ、チャンスである事も間違いありません。

今の時代はネットの各種ツールの後押しもあって、それらを全て楽しんでやっていけるようなインフラも非常に安価(もしくは無料)で膨大にあります。

ぜひともこのビッグチェンジの時代を、みんなで面白い展開を目指していきましょう。

この記事が参加している募集

#自己紹介

230,057件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?