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【66】木星再び:これからが観測の最適期だそうですよ! 2022.8.23 1:24

昨夜、深夜に目が覚めて窓を開けたら、涼しい風がはいってきました。見上げると星空で木星がすごく明るく輝いていました。

 写真を撮ってみると4大衛星の配置が前回とかわっているのがよくわかります。

 4大衛星は6等星位の明るさがあるそうで、あのガリレオさんが手製の望遠鏡で発見し、衛星の動きを観測することでこれらが木星の周りを回っていることに気付き、それが地球が宇宙の中心で、すべての星は地球の周りを回っているという天動説を否定する大きな根拠になったそうです。

 衛星が何にもつながっていないのに木星の周りを離れることなくまわっているのって不思議です。引力って偉大ですね。

 四大衛星は木星から近い順に、イオ、エウロパ、ガニメーデ、カリストで、ジュピターの愛人の名前が付けられています。
 写真で右にポツンと大きく離れているのは多分カリストで間違いないのでしょうね。
 天界の王ジュピターは手癖が悪くて、綺麗な娘さんを見かけるとすぐにさらってきて愛人にしてしまうのですね。
 そして嫉妬深い奥さんヘラに見つかると、ひどい目に合わされるのはいつも愛人さんの方ですから可哀そうな話です。

 ちなみに娘といいましたが、ガニメーデは美少年、男の子だそうです。油断も隙もありません。

 ちょっと思ったのですが、イオ、エウロパ、ガニメーデ、カリストの順番はジュピターの愛情の深さ順なのでしょうかね?
 そこまで考えて名付けていたのだったら面白いですね。
 どなたか知っている方いたら教えてください。

 今、木星は記憶にないほど明るく輝いているのですが、調べたら、気のせいではなくほんとに明るくなっていたのです。
 木星は来たる9月27日に「衝(しょう)」を迎えるのだそうです。衝とは太陽-地球-木星が1直線になり最接近した瞬間のことで、距離が近くいわば満月を見ている位置関係なので太陽光の反射も届きやすく、すごく大きく明るく見えるということだったのです。

 衝の頃の木星は約マイナス3等の明るさで輝くということです。全天で一番明るい恒星シリウスが‐1.33等星、-3等星はその8倍位あかるいということですからすごいですね。
 当分目が離せません。

木星が見頃(2022年9月) | 国立天文台(NAOJ)


 


 

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