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着物・帯・小物 季節の捉え方考①

6月に入り着物を着る人が多少減ってきた。
要因としては以下があるのかと思う。
①雨降りの日が多くなる
②暑くなってきたこと
③単衣着物を持っていない
④素材コーディネートが悩ましい

そこで宇ゐ個人の考え方を少し紹介する。
①は雨コートや草履カバーを持っている、または屋外に出るか否かという事でご自身の判断でいいのではと。
②汗対策の出来る襦袢や日傘・扇子、そしてやはり屋内であれば。
③については、私はこれから温暖化が進んでいくとなると単衣着物の需要は多くなると考える。(ここでいう単衣着物とは夏の薄物以外の通常生地からの単衣仕立てを指す)
ただ、迷うのは絽や紗、とわかりやすい薄物と
絽風(絽のような)、紗風(紗のような)、、、、といった素材の時。
絽のような横筋は入っている薄い着物でも実際は着ると少々暑い物もよくある。(ex.綿絽や絽縮緬など)
これら薄物及び、薄物風の着物は恐らく礼装向きという事でもなければ
あくまでもご自身の体感重視で時期を選んでもいいのではないか。

そして単衣を持っていないという場合は、新たに附下・色無地・小紋・紬などを単衣仕立てにして新調するという王道はある。。
ただし、染め工房では最初から単衣向きの“訪問着”という柄の多い物はあまり作っていないのが現状。なので6月~9月・10月の婚礼は暑いのを我慢して袷の物を着る傾向が強い。

単衣を持つ方法として、冬物(袷)の中で比較的涼感を感じる地色の着物の胴裏・八掛けを外しておしり部分に居敷当てをして仕立替えをするという方法がある。(もちろん雪や霙、寒椿などの冬限定の柄物は避ける)
そのタイミングでほどいて洗い張りをし、もし譲られた着物の場合はサイズを自分用にするのも有効。もちろん、寸法は変えずに裏を外すだけの加工もある。

④については長くなるので
次の投稿「着物・帯・小物 季節の捉え方考②」(準備中)にて。

上記内容に関してのご質問やご不明点はコメントもしくは宇ゐまでメッセーをください。

Submitted by 宇ゐ(ui)
ここやかしこ着付サロン 着付師 宇ゐ

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