ポーカーフェイス王・決定戦(その2)
第3ステージ 「スポーツの刺客」
口いっぱいに牛乳をふくみ、吹き出さずに無表情を維持する「ポーカーフェイス王・決定戦」
高宮・ヒサト・魚谷・小林・黒沢・瑞原
ここまで耐え抜いた、この6人での生き残り合戦となった。
続く第3ステージ現れたのは、テニスウェアに着替えた藤崎であった。
そんなセリフを吐きながら、ペットボトルの水を膝小僧にジャボジャボかけ始める藤崎。
高宮まりイメージDVD「まりさんぽ」のワンシーンから、チームメイトの高宮一人を狙い撃ちした、藤崎のえげつない変わり身の術である。
しかし高宮。
(おめ、殺すゾ?)
の視線を、藤崎に送るだけにとどまり。
誰一人も牛乳を吹き出さないまま、第3ステージが終了した。
ただ小林だけが一瞬ちょっとニヤけたので、DVDを買ってる可能性がある…と、白鳥が目を光らせたが。そんな白鳥も買っている。
第4ステージ 「世界的スターの刺客」
「たかちゃん、やっちゃうよ? そっそっそ。一人とは言わず、二人くらい同時に爆笑させちゃうから。一石二鳥って言葉知ってる? あれね、ボクが作ったの。ボクがまだ連盟にいる時に、セトと一緒に動物園に行ったんだけどさ。ボクがふざけて石投げたら、セトがエミュー2匹に襲われてた。」
そう言って着替え始める、たかはる。
それを眺める舞台裏の刺客たちは(日向、オマエが日頃おだてすぎるから調子乗ってるんだぞアイツ。たかはるの言うことに、なんでも笑うのやめろ。)と冷たい視線を送ったが、日向はモリモリとビッグチキンカツ弁当を食べていた。
試着室から出てきたスタンバイ衣装のたかはるを見て、全員が頭を抱えた。日向がピンク色の柴漬けを弁当のフタによけながら「たかちゃん、面白い!」と白米を飛ばしながら叫んだ。
決勝メンツ6人が客席で待つステージに、颯爽と向かうたかはる。
「スターが誰か、教えちゃうんだからっ!」
静まり返る、客席。
手に持った6面張をオチに使ったが、思いっきり待ちを間違えてスベっている。舞台裏からのため息。しかしたかはるは、やはりスターであった。
まさかの優勝候補、小林・ヒサトの同時撃破であった。
こうして、決勝メンツの生き残りは4人となった。
残り4人、全員女性である。
この中から必ず、最強のクールヒロインが決定するのである!
「シン・ゴジラ」を観て「食べたい」とつぶやいた黒沢か。
森山会長にポコチャを勧める魚谷か。
「わかった! 258中待ち!」と叫んだ瑞原か。
熱闘Mリーグで草むらに寝転び、死体と間違われた高宮か。
次回、ファイナル!!
(つづく)↓
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