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病は気からになる前に。

「病は気から???」

「やる気を出せばなんとかなるのでは?」僕自身、そういうマインドセットでした。そんな自分が心と身体のバランスを崩すとは思いもしませんでした。

振り返りや整理も含め投稿します。
拙い文章ですが、よかったら読んでみてください。

今まで新卒から医療機関で働いてきました。そんな私は新しいことにチャレンジしたい一心で、昨年ヘルスケアベンチャーに転職しました。入職当初はワクワク感に加え、業務調整もかかっていたので割と余裕を持って働くことができました。ただ、第4四半期あたりから業務が逼迫しタスクをクリアできず、消化できないタスクが徐々に溜まっていく様になりました。もちろんそれに伴い残業時間がどんどん増えていきました。

同時に社会人大学院生でもあるので、修士論文を書かないといけない。ただ、家庭もあるので業務以外の時間を全て自由に使えるわけではない。

そんな状態が続き、「あ、◯◯が終わってない。」、「これの締め切りって明日までじゃない?」が常に頭の中でうようよと浮かぶ様になりました。

寒暖差が激しい季節でした。ある日、なんてことない風邪をひいてしまいました。焦りがある中で、思う様なパフォーマンスが出せないことに強く葛藤してました。ただ、締め切りは待ってくれません。その状態でもパソコンに向き合わなければなりません。知らず知らずのうちに、心と身体のバランスが保てなくなっていました。でも当時の僕は自覚してません。パソコンの前に座っても、思考が回らずただ座ってるだけ。ただ時間がダラダラと過ぎているみたいな状況です。

これまでの人生でこの様な経験をしたことがなく、自分自身の状況を正直に受け入れることができませんでした。このタイミングで誰かに相談したり、今抱えているタスクの優先度を加味して、思い切ってやらないことを選択すればよかったのかもしれません。

そうではなく現実から目を背けることを選択してしまっていました。おかげで、仕事では思う様なアウトプットができずただこなすだけ。修士論文の提出はできず、来年の前期まで在籍期間の延長をせざるを得ない状況になりました。

その時期は自分のことがとても嫌いになりました。「情けない。」「こんなこともできないのか。」など色々な感情が湧いてでてきて、コントロールできない状況になりました。

ただ、良いか悪いかはさておき、修士論文の提出が先送りになったことで時間ができました。読書が好きなのですが、こんな状態でしたのでなかなか本を読めていませんでした。年末年始の休暇も奏功して、何もかも忘れて体を休めながら積読を消化していきました(まだまだ溜まってます。)読書を通じて、自分自身と対話できる時間を確保できる様になり、徐々に復調し始めました。まだまだ本調子ではありませんが、以前のコンディションに戻ってきた感覚です。

今回の経験を振り返ることにしました。要因はたくさんありますが、自分の発していたサインに気づけなかったこと、自分のキャパシティを把握できていなかったこと(過剰に見積もってしまっていたこと)が特に影響していたと思っています。

SNSには優秀な方が非常に多く、刺激をもらえる良い場だと思います。励まされる機会も多くあります。ただ、成功の代理経験じゃないですけど、SNSを見ながら自分自身はもっとできる人間だと錯覚し知らず知らずのうちにキャパシティを過剰に見積もっていたのかもしれません。

しかし、自分のキャパシティはそんなに大きくないんです。その事実をちゃんと受け入れる必要がありました。それは自分自身を否定するわけではなく、自覚することだと思っています。しかし、色々タスクに囲まれ忙殺されてしまうと、自分自身と向き合う時間を後回しにしてしまう可能性があります。今回の自分のように。もっと早いタイミングで、自分を俯瞰してみる必要があったのかなと感じています。

今回の経験を通じて自分の弱い部分を再認識できました。これはとても良い経験だと感じています。弱さを知ることで、より強くなれます。

人間は浮き沈みがある生き物です。良い感じの時もあれば、もちろんダメな時もありますし。ダメなことが起きてもその人の人格自体を否定するものではありません。起きたことに目を向け、振り返りをしてまた前を向ければ良いのかなと感じています。

周りに刺激をもらいつつ流されすぎず、ぼちぼちと頑張っていければいいんじゃないかなと思います。

長い文章になりましたが、少しでも読んでくださった方がいれば嬉しいです。

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