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本能と理性の対立

昨日のことだ、昼頃に睡魔が襲ってきた。耐えきれずにベッドで横になった。

最近、昼頃に睡魔が襲ってくることが多い。会社に行っているときは緊張から目が覚めているが、これが自分にとっての普通なのかもしれない。

天井の照明を豆電球にした。いつの間にか眠りにつき、やがて少しだけ目が覚めてきて、睡眠と覚醒の中間のような状態になった。

ふと照明を見ると、巨大なクモがいた。黒い身体にオレンジ色の足。明らかに毒を持っている。早く追い払わなければ。

しかし、身体が動かない。眠気のあまり動けない。クモは不気味にうごめいている。恐怖を感じているのに動けない。そのうちまた眠ってしまった。

ようやく目覚めた。クモの姿はどこにもなかった。あれは悪夢だったのだと気づいた。

クモというケースは初めてだが、このような悪夢は初めてではない。なにか起きなければならない理由があるのに、眠気のせいで身体が動かない。そういう悪夢をよく見る。鬱病になってから見るようになった。

眠りたいという本能と、目覚めなければという理性が対立しているのだろう。

鬱病は、本能の抑圧によって生じるという説を本で読んだことがある。

本能、それは感情のさらに根っこにあるもの。理性ばかりで生きていると本能が育たない。

理性が万能のものだと思い込んでいると生物としてのバランスが失われる。

人間もまた一種の動物に過ぎない。

そのことを忘れた末に起こるのが鬱病などの精神疾患なのだ。

悪夢の原因は、「目覚めて生産的なことをしなけれは」という理性上位の考えが根っこにある。だから本能と対立する。

もっと自分の本能を認めなければ。

本能を解放しなければ。

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