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授業でボランティアを学べる大学!?マラソンからスポーツの可能性を探る【北海道マラソンについてあなたに知ってほしい6つのコト #4】

こんにちは、貝田です。

北海道も最高気温が30度近くまで上がる日が増えてきました!

北海道は涼しい!というイメージをお持ちの方が多くいらっしゃるかもしれませんが、最近は北海道も暑い日が続くようになってきました。

夏に行われるフルマラソン大会としては、国内唯一の北海道マラソン。

夏真っ盛りの大会において、ランナーの健康を守るのが給水所。そこには、多くの学生ボランティアと、その学生達を率いる先生の姿があります。

彼らは東海大学国際文化学部地域創造学科の先生と学生たち。北海道マラソンの給水ボランティアとして大会を支えています。

実はそのボランティアは授業の一環。ボランティアを通じて、「スポーツと社会」「スポーツと自分」といったスポーツの価値について学びを深めています。

学生の皆さんはなぜボランティアを?

まずは心強いサポーターとして、今大会のボランティアに参加する学生の皆さんにインタビュー。

ボランティアに参加した理由は?

Aさん:北海道マラソンは一般の方も参加していて、皆さんが汗だくになりながら頑張られているイメージがあるので、少しでも助けになれればな、と思い、このボランティアに参加しました。

Bさん:北海道マラソンは、道内外問わず多くの人が知っている大会で、参加者もすごく多いメジャーな大会だと思います。将来はスポーツに携わりたいという気持ちがあるので、北海道マラソンのような大きい大会の運営に参加することで、自分が何かアクションを起こすときに役に立つ経験値になると思ったので参加しています。

Cさん:北海道マラソンは、本気で走ってタイムを縮めようとする選手もいれば、マラソンを走り切って達成感を得るという選手もいるという、色んな人が参加できる大会だと思います。ボランティアは無償の活動ですが、自分がボランティアに参加することで誰かの手助けになればいいなという思いです。もし1人でも自分の手助けで「走りきれた!」と思ってくれる人がいれば嬉しいです。


…すごい。インタビューをさせていただいたのは少し前になりますが、(カメラの前なんてすごく緊張しただろうに!)自分より年下の学生さん達が、ご自分の考えを、ご自分の言葉でしっかりとお話してくれた姿にとても感動したことを覚えています。

コロナで思うような大学生活が中々送れないにもかかわらず、自分の将来に向けて明るく進んでいく学生さん達。思わず応援したくなりますね。


植田さんが抱く生徒への思い

そんな学生達を優しく導く、東海大学講師・植田俊先生にお話を伺います。

国際文化学部地域創造学科はどんなことを学べる学科?

スポーツと地域社会の問題を重ね合わせて、その接点にあるスポーツの可能性を探る、という学習をしています。


ご自身もスポーツはお好きですか?

もちろんです!僕はスポーツをするのも見るのも好きです。

学生時代にサッカーを長くやっており、今もフットサルをプレーしています。あとはマラソンを走ったり、視覚障がい者の伴走ボランティアをやったりしながら、普段から見たり、自分でプレーしたり、授業の中で教えたりするような形でスポーツに関わる機会を持っています。


マラソンで給水ボランティアを始めたきっかけは?

教室の中で、黒板の前で勉強するスポーツも重要ですが、やはり自分自身の身体を通じて、現場でスポーツのことを勉強することが一番じゃないかと思います。

教室の中で勉強した「理論」を、現場の「実践」と重ね合わせて初めて身になる知識になっていくのでは?ということで、実習やフィールドワークが企画され、一番道内で大きなイベントのひとつである北海道マラソンに関わっていこう!と企画された、と聞いています。


フィールドワークを通して学生に感じてほしいことは?

やはり現場の臨場感ですね。現場で一生懸命プレーしている選手の息遣いや迫力をまずは味わってほしいです。運営する大会側のリアルな規模感なども感じ取ってほしいです。

もうひとつは、現場で実際にボランティアを体感することを通して、スポーツイベントの現実を学んでほしいです。世の中でスポーツイベントが、今どういう意味や価値を持って行われ、評価され、活用されているのかを知ってほしいと思います。それが地域社会に対するスポーツの機能や力を実際に体験・理解できる最大かつ最高の方法だと思っているので、特にその2つを学んでほしいですね。


大会当日、ランナーの方々との交流はある?

自分たちの目の前をあっという間に通過してしまうので、本当に一瞬のやり取りですが、もちろんあります。「頑張ってください」とか「残り2kmファイト!」という声に「頑張ります」「ありがとう」という形でキャッチボールしてくれます。

それを学生たちが実感し、どんどん積極的に声をかけるようになっていくので、そのやりとりは非常に重要なものだと思います。


当日に向けた準備は?

北海道マラソンのパートナー企業と共同で、スポンサーが実際に大会にどのように関わり、運営しているのかを勉強する機会を設けています。

また、その企業に東海大OBの陸上選手が所属しているので、スポーツの世界におけるキャリア形成のプロセスや、その中での苦労を実際に本人から語ってもらい、勉強する機会を準備しようと考えています。

実際の授業の様子

さらに、学生には給水ボランティアの準備にも関わってもらっています。ただ当日現場に行って水を配ればボランティアだ、という認識ではなく、準備と片付けのプロセスも含めた長い期間を北海道マラソンに充てています。

企画や計画のプロセスがあって初めて大会が運営され、そしてボランティアが現実化するので、そこも含めた長い期間関わってもらい、ボランティアを全体で捉えてもらうような経験をしてもらいたいと思っています。


大会当日に向けての思いは?

今回、初めて企業と共同で学びの場を作ったり、現場以外の部分でもボランティアとして関わる機会を作ることにチャレンジしているので、最終的にどんな成果が上がるかは期待と不安で半々ですが、全力でチャレンジしたいという気持ちでいっぱいです。


学生への優しく温かい思いが溢れる植田さん。インタビュー中もご協力頂いた学生さん達と積極的にコミュニケーションを図っている姿が印象的でした。それに学生さんがフラットに応える様子も、先生と学生の絆を強く感じることのできる出来事でした。

さらに植田さんの愛はスポーツにも向けられています。どんな競技の話でも対応できるほどのスポーツラバー!お話を伺う中で、スポーツ好きのご様子がひしひしと伝わってきました。

そんな先生と学生達が今年も大会を支えてくれます。
何とも心強いサポーターです。


北海道マラソンの事前番組がスタートしています!

なんと、番組ナビゲーターとして斎藤佑樹さんが北海道マラソンの魅力をお届け。見てくださる皆さまとともに北海道を熱く盛り上げます!

ナビゲーターを務める斎藤佑樹さん
そして番組のナレーションを務めるのは柴田アナ!

08,28 ~北海道マラソン・ストーリー~
毎週火曜 21:54~22:00 全12回
6/7(火)~8/23(火)

第5回放送はこちらからご覧いただけます!


そして待ちに待った大会当日の情報はコチラ!

カネカスポーツスペシャル 北海道マラソン2022
8/28(日) 道内向け放送 UHB 8:25-11:15
      全国放送 BSフジ 8:29-11:15