『ホットプレートと震度四/井上荒野』を読んで
久しぶりの荒野さん。ご無沙汰してましたがやっぱり荒野さんの文章は好きだなぁ。
9編の短編集です。タイトルが秀逸なんです。
今年のゼリーモールド
ピザカッターは笑う
コーヒーサーバーの冒険
あのときの鉄鍋
水餃子の机
錆び釘探し
ホットプレートと震度四
さよなら、アクリルたわし
焚いてるんだよ、薪ストーブ
ねっ。
食にまつわる道具のお話しで、それぞれ違った味わいがありました。
じんわり心に沁みるもの、何かあったらどうしようとハラハラするもの、ピリッと毒が効いてるものなどなど。
「今年のゼリーモールド」は主人公が依存強めでやばそうだなと思っていたら、カラッと気持ちを切り替えられたのが良かったです。物の記憶から気分がある変わるのってあるあるだなぁ〜。
「ピザカッターは笑う」では私の場合はさしずめ(料理道具ではないけど)苺ジャムだなとか思ってよんでました。
詳細は内緒です。
ふふ。