『星やどりの声/朝井リョウ』を読んで
海に近い街で喫茶店「星やどり」を営む早坂家は三男三女と母親の7人暮らし。
それぞれの視点で語られる日々の葛藤と成長、それと、家族の存在感。
社会人から小学生まで幅広い年齢なので、その時々の自分のことを懐かしく思い出したりして、甘酸っぱい気分になったりもしました。
くっだらない会話の応酬もありつつも、愛おしい美しい言葉がそこここにあるのです。リョウくんは言葉のセンスの塊だなぁ。
家族それぞれが思いやってて優しくて、なんなら死んだお父さんも愛情と存在感たっぷりで、温かい気持ちにさせてもらいました。
ラストがめでたしめでたしではないところも、そこは現実的なリョウくんらしくて良かったです。これからは皆がそれぞれの道を一生懸命に歩んでいくんだろうなっと思えたから。
ハヤシくんのその後も知りたい。
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