猫背の原因4 ~筋力~
前回、体重に占める筋肉の量を計算する方法と、姿勢や動作能力の関係を説明しました。
筋肉の量が65%を下回る場合は関節に負担がかかりやすくなり、姿勢も猫背が強くなると説明しました。
しかし、もっと細かい事を言うと、筋肉の量だけではありません。
筋肉の量が72%以上あっても、猫背の人はいます。
これは、筋肉の量があっても、筋肉の量に見合った筋力が発揮できていないからです。
筋肉の量に見合う筋力が発揮されない場合、カラダは関節の動きを制限するように働くため、結果として関節に負担がかかったり猫背になることがあります。
ピラミッドの右側に注目してください。
筋力(WBI:体重支持指数)と書いてある下に130、100、80、60という数字があります。
これは筋力の値です。
筋量(%MV)が58%の人は、筋力(WBI)60の力が発揮される必要があります。簡単な目安としては、35~50㎝の台から片足で立てる力です。
筋量が72%の人は、筋力100の力が発揮される必要があり、5~15㎝の台から片足で立てる力と思ってください。
72%程の筋量と、100程度の力が発揮できれば、関節に負担をかけない姿勢、つまり猫背の姿勢を予防できる筋力が獲得できています。
しかし、筋量が72%の人でも、筋力80の力しか発揮できないために、関節に負担がかかりやすく、かつ姿勢が猫背になるという場合があります。
この原因は様々なことが考えられますが、まずは筋量と筋力のバランスを把握し、カラダの柔軟性を確認することが、第一歩です。
筋力を「ちょっと測ってみようかな…」と思いましたか?
家で簡単に測定できる方法をご紹介します。
片脚で何センチの高さから立てるかで、あなたのおよその筋力が測定できます。
大切なポイントは…
両脚できる高さがあなたの筋力となります。
(※関節を痛めない程度に挑戦してみましょう)
床から片脚で立ち上がることができれば、台の高さ0cmのレベルで筋力130の状態です。
40㎝の台から片脚で立ち上がることができれば、筋力60以上という状態です。
自宅にある台でちょっとトライしてみてください(^-^)
10cm程の高さから立ち上がれるのであれば、筋力は問題ありません。
もちろん、体重に占める筋肉の量が72%以上あればなお良いでしょう♪
猫背の原因は骨の構造上の問題と、筋肉の量と力の問題があることを説明しました。
猫背でも、胸椎が丸くなりやすいタイプと、腰椎が丸くなりやすいのかタイプがあります。それぞれに必要な運動や体操を行いながら、負担のかからない姿勢作り、そして筋肉に目を向けた体力づくりを実践してみたい方は、こちらをご覧ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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