理学療法士の私が、腰痛になると行うこと ~腰痛改善の方法と実際~
先日、どうしても間に合わせたい仕事があったので、丸1日座ってデスクワークをしていたら、腰を痛めました(笑)
『あぁ、これはヤバい奴だ…』と自覚できるくらいの奴でした。
こういう時、「自分のカラダで勉強してやろう」とプラスに考えて、いつも体をこねくり回しています。
「痛くなった時こそ、自分でいろいろ試せるチャンス到来」です。
そして、今回も面白い発見がありましたので、ご紹介します。
今回の症状
丸1日デスクワークをした結果、私は…
・腰が痛くて背中が伸びない
・体を起こそうと力を入れても、思うように腰が立たない
・腰やお尻が引けてるのが嫌だから、姿勢を真っすぐにしたい
でも、痛くて思うようにできない
・横になるのが楽だけど、寝返りや起き上がりは痛い
・週に1回のランニング日だったけど、走ったら腰に響くので中止
という症状が出ました(^-^)
面白いもので、教科書で習った通り48~72時間は、そこそこ強い痛みを自覚していました。
そして安静にせず、可能な範囲で動くことの方が回復が早いということも、近年の報告通りです。
腰ばかりに目が行くけど、それだけではない
痛くて動くのが辛いうえに、姿勢が変になる…
人に見られたくないから、早く何とかしたい。
そういう時って痛い腰ばかりに目が行きますよね。
でも、それだけではないことを今回、身をもって体験しました(^-^)
ちなみに、これまで腰が痛くなって発見したことは下記の通りです。
・コルセットの付け方、巻き方
コルセットは5㎝幅くらいで十分。
腰に巻くか、骨盤に巻くかで変化する
前から巻くか、後ろから巻くかで変化する
・カラダの動かし方
丹田呼吸法を用いたカラダの使い方
くしゃみなど急な負担がかかる時は、舌を固定する
立つ前に足を左右に揺らす
・腰の痛い筋肉や関節の負担軽減法
痛い部位の手の当て方(皮膚刺激法)
指圧刺激による動作時の痛み緩和(圧刺激法)
目線(頭位)を使った負担軽減法
・寝かた
枕の高さ
寝返り、起き上がりの方法
具体的に知りたい方は、こちらからご連絡ください(^-^)
そして、今回発見したことは姿勢との関係です。
姿勢との関係
私はスエーバックという背中(胸)が丸くなって、お尻が前に移動する③タイプの姿勢をしています。
(①ニュートラルな姿勢、②でっちり姿勢、③背中(胸)が丸まる姿勢)
③タイプの人は、座ってデスクワークをしている時も背中が丸くなり、顎が前に出るような不良姿勢になります。
そのことで腰にも負担がかかるのですが、その負担をどこでカバーしているのかというと、多くが「腸骨筋や大腰筋」だと感じています。
(余談ですが普段から、腸骨筋や大腰筋の負担を減らすためにも反対側にあるお尻の筋肉をトレーニングすることが、③タイプでは大切です)
先日、『あぁ、これはヤバい奴だ…』と自覚するくらいの腰痛になったとき、私の場合『右の腸骨筋がパンパンになっている』ことが触れて分かりました。
(負担をカバーしているのです)
腸骨筋や大腰筋が働くと、股関節は曲がる力が働きます。
つまり、腰の負担をカバーして筋肉が働いてくれたくれた結果、股関節が伸びず、体が起こせなかったのです。
今まで痛い腰を中心に体をこねくり回していましたが、その反対側である右の腸骨筋にアプローチしたら不思議なことに、体が楽に起こせるじゃありませんか(笑)
おお!ということは…
デスクワークをした後に、どういうストレッチや体操が大切かが少し見えてきました(^-^)
体って本当に面白いですね!
腸骨筋や大腰筋をサポートして立ってみよう!
私と同じ③タイプだと感じているあなた。
腰がイテテテ…と硬さを感じた時、腸骨筋や大腰筋をサポートしてから立ってみてください。
細かいコツなどは置いといて、イラストをイメージしながら、鼡径部と骨盤を手のひら全体で押し当てて立ってみてください。
『あれ?意外と楽かも…』と感じたら、この筋肉や筋肉の周りをほぐしたり、動かしたりすると痛みがかなり緩和すると思います。
急性期といわれる3日間を除いた後は、この筋肉を動かしてから立ったり動いたり、反対のお尻の筋肉をトレーニングすることが大切です(^-^)
※ちなみに②タイプのでっちり姿勢は、お尻の筋肉が負担をカバーしてくれているので、普段から腸骨筋や大腰筋のトレーニングをすることをお勧めします。
「痛くなった時こそ、自分でいろいろ試せるチャンス到来」
是非、お試しください♪
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
カラダでお困り事があれば、当院までお気軽にご相談ください(^-^)