歩き方、動き方のクセを診るツール!フットプリンターの活用方法
フットプリンターは、足の形をとる道具です。
よくフットプリンターを参考に、インソールが作成されます。
視力検査で視力が悪いと眼鏡をかけるように、足の検査で足の状態が悪いとインソールを入れるといった具合です。
とても便利な道具で、歩き方や動き方のクセ(負担)がどう加わっているかの「傾向」を教えてくれます。
フットプリンターで全てを判断することはありませんが、参考になり、相手に視覚化して説明できるので重宝しています(^-^)
今回は理学療法士の視点で、フットプリンターの面白さをお伝えします!
立った状態ではなく、歩いた状態で活用する
私たちの移動手段は歩行なので、フットプリンターは「歩いた時の足の形をとる」ように私は使用しています。
※立った状態で足の形をとる所もありますが、それぞれ視点が違うだけの話です。
上の写真の様に、裸足で歩きながら足の形を左右とります。
足の形や大きさだけでなく
動きの中で体重がどう流れているのか
どこに圧がかかっているのか
左右で違いがあるのか
正常な足と比較して、自分の足はどうなっているのか…など
たくさんの情報が視覚化できる、とてもアナログな道具です。
私の足の形をみてみよう
これは私の足です(^-^)
色が濃くついている部分は、「圧が強くかかっている」部分です。
正常の足に比べて、つま先部分のアーチが少しだけ低下しています。
(2番目と3番目の指の下の圧が強くかかっているのがその証拠です)
歩く時、つま先に体重が乗ってくると、アーチの低下をかばうように「親指の腹の内側」に体重が強くかかります。
(親指の部分にも圧が強くかかっていますね)
これは専門用語で「アブダクトリーツイスト」と呼ばれています。
ちなみに、異常な動きです(笑)
今後どうなるかがある程度予測つくので、私はインソールで日々対応しています(^-^)
さて、このように足の形から様々な情報が得られますが、大切なことは参考程度に留めることです。
実際の姿勢や動作、さらには症状などと照らし合わせて治療を考えることがとても大切です。
でも…
足の形でいろいろな傾向がわかると、とても面白いですよね♪
実際の活用方法
下の写真をご覧ください。
実際の臨床現場では、
①痛みの状態を評価する
②痛みの改善を図る
③何でそこが痛くなったのか評価する
※この時に説明するためのツールとして
フットプリンターを用いています
④姿勢と動きの改善を図る
⑤効果を持続させるためにインソールや運動を指導する
私の場合、フットプリンターは③の評価ツールの1つとして活用してます。
写真の方は両足とも偏平足で、土踏まずの部分がかなり低下しています。
後ろから観察した状態がこちらです。
もし、この方の足の形をとったらどうなると思いますか??
症状などは無視して、単純に足の形だけを想像したら、偏平足だから土踏まず部分に色がつきそうですよね(^-^)
でも実際は…
歩いて形をとると、右は偏平足の状態とは違う形になりました。
(土踏まず部分に色がつきません)
実はこの方、歩くとき右だけ過度に体重が外に移動するんです。
足の形や大きさだけでなく
動きの中で体重がどう流れているのか
どこに圧がかかっているのか
左右で違いがあるのか
正常な足と比較して、自分の足はどうなっているのか…など
たくさんの情報が視覚化できる、とても面白い道具だと思いませんか。
でも、足の形から様々な情報が得られますが、大切なことは参考程度に留めることです。
実際の姿勢や動作、症状などと照らし合わせて治療を考えることがとても大切です。
だって、過度に体重が右に移動しているものを止めたら、反対に悪くなるかもしれません。
結局は、症状の変化を確認しながら姿勢や動作を変えていくことが大切と言えます(^-^)
さて、
「だから私の症状はこうなのか」
「こうしたら改善方向に向かうのか」
とお互いが納得して治療が行える便利なツールの1つ
フットプリンター(^-^)
自分の足はどうなっているのか知りたい方は、一度お試しあれ♪
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