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Bリーグ 2023-24 | 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ振り返り


ここまでの感想

10月の戦いが終わり、第5節まで終了時点で、成績は7勝2敗。
西地区3位。
宇都宮戦の連敗はいただけないが、まだシーズン序盤。十分に挽回できる時期なので、勉強させてもらったとポジティブに考えたい。
まだまだチームビルディングの最中にいる。

ドルフィンズの特徴

スタッツを見ながらドルフィンズの戦いを振り返ると、インサイドがキーポイントになっている事が鮮明である。

1番はエサトンが怪我で離脱し、急遽スミスというインサイドモンスターを補強した事が影響していると思われる。

3ポイントチームと思われているが、今シーズンの試投数は少ない。1試合平均25.9本。成功率が高くて、39.5%

しかし実は昨シーズンもほぼ同じ数字だった事をあまり認識されていない。
昨シーズンも今シーズンのここまでも、3ポイントシュートの試投数はリーグ平均以下。成功率が高いので、スリーポイントチームの印象がついているのだ。

2ポイントの試投数も平均的。
シュートの選択のバランスが良くて、確率が良いのが特徴と言える。

そしてフリースローの獲得数がリーグ7位と上位なのだ。スミスが決して長くはないプレイタイムでインサイドに陣取り、ファウルをもらっているのは誰もが知るところ。

さらにリバウンド。
トータルリバウンド数でリーグ5位。
ディフェンスリバウンドは平均的だが、オフェンスリバウンドが強烈で、リーグ2位。1位の三遠とほぼ変わらない数字。

スミスを中心にインサイドの優位をピンポイントで強調して得点し、スミスがいない時は確率よくアウトサイドシュートを決める。

こうしてオフェンスの効率を最大化しており、オフェンシブレーティングはリーグ1位。
116.7という立派な数字をあげている。(昨シーズンは115.6)
ちなみに昨シーズンの千葉が121.5という驚異的な数字を出しているが、これは異次元。115超えればトップクラス。

そしてイメージとのギャップで言うと、ペースの遅さがあげられる。
ドルフィンズといえば速いオフェンスのチームという印象が強いが、今シーズンは71.2とリーグで18番と、かなり遅いチームになっている。

これはスミスの影響で、ペースを遅くしているのと、
トラップを仕掛けてターンオーバーを奪うディフェンスが出来ていない、もしくは減らしているからと思われる。
スミスがいるので、そもそも控えているか、外国籍選手が全員新規なので、やりたくても練度が低くてまだできていないかだろう。

しかしこれも意外なことに、昨シーズンもそれほどペースは速くはなかったのだ。
73.9とリーグ9位。
今シーズンほど極端ではないが、平均的な数字。これは推測だが、昨シーズンも後半戦はアラン・ウィリアムズというインサイドの強い選手を補強したので、その影響があると思われる。彼が入る前と後でチームががらりと変貌した。

とにかく、今シーズン開幕から、スミスという極端なインサイドプレイヤーが加わったことで、インサイドが重要ポイントになるオフェンスを選択するチームになっている。

まとめ

疑問視されたスミスの補強を、ここまではプラスにしているデニスHCの手腕を讃えたい。

ドルフィンズは今はインサイドチームであり、スミスがファウルトラブルでプレイタイムが短くなると、チームも苦しくなる。
新外国籍のフランクスとソアレスはシュートが上手い選手だが、まだチームに慣れずに悪戦苦闘している。特にディフェンスシステムで噛み合っていない。

復帰が待たれるエサトンは、インサイドプレイヤーだが、バランスが良くて走れるセンター。
スミスとは全く違うタイプなので、エサトンが復帰して、スミスと入れ替わった時には、全く違う「走る」「速い」オフェンスチームに変化すると想像している。

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