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B1第4節 GAME1 B.LEGUE 2023-24 | 名古屋D VS 広島


10/25 ドルフィンズアリーナ


⭕️注目ポイント

6連勝中の名古屋だが、今シーズン初の平日ナイトゲームは、同地区ライバルの広島。昨シーズンも激闘を繰り広げた相手。ここまで不調な広島だが、前節の宇都宮戦で本来の強さを垣間見せただけに難しい試合が予想される。
バランス良く得点する広島オフェンスをどう止めるか。
齋藤の怪我の具合も気になる。

⭕️試合結果

93-89

4点差で勝利。これで開幕7連勝。

確率等を無視して、単純に得点だけで比較すると、最も差がついたのはフリースロー。
2pt 42-46 広島が4点多い
3pt 36-33 名古屋が3点多い
FT 15-10 名古屋が5点多い

そしてそれを支えたのが、49-34と名古屋が圧倒したリバウンド。

⭕️選手にフォーカス

・佐藤

オフェンスリバウンドとディフェンスで名古屋をもう一段上に引き上げる存在。
フランクスとの激突で流血したが、すぐに戻ってきた。
彼がチームにフィットしていくことが、今シーズンのチーム力向上に繋がる。

・須田

スリーポイントの調子がすこぶる良い。迷いなく打てている須田は強い。ホーバスの教えによりシューターとしての自我に目覚めた彼は、今シーズン1試合の最高スリーポイント本数をどんどん更新すると思われる。
課題が出てくるとしたら、マークがさらに激しくなってきて、スリーがあまり打てないときのドライブからの攻撃。

・スミス

リバウンドで猛威を振るい、ゴール下のシュートを強引に打ち切るパワー。
リズムが悪い時にパワーで打開する最終兵器になりつつある。

・フランクス

齋藤が怪我の影響であまりプレイタイムを伸ばせない状況では、彼がオフェンスの要になっている。
アシスト7は立派な数字。
これから徐々にオフェンスモンスターぶりを見せつける事になると期待。

⭕️試合内容

1Qから互角の進行。どちらかが前に出てもすぐに追いつく展開。
広島はシュートタッチがとにかく良くて高確率。パスが良く回ってディフェンスの的が絞りづらい。
名古屋にとって苦しい時間帯が長かったが、終盤にスミスのパワーで何とか追いついた。
23-23。

2Qも互いに譲らず。
どちらもマンツーマンとゾーンディフェンスを繰り出しているが、
名古屋はスミスのインサイド、広島はパスを回してズレを生んでからのシュートを中心に加点。
そして、ファウルが多く荒れた試合になっている。
両チームともにファウルを意識せざるを得なくなり、オフェンス優位に試合が進むようになった。
点差はほとんど離れずに拮抗したまま推移。
43-43

3Q
佐藤のハッスルが光った。リバウンドの反応が素晴らしい。一歩目が早くて、絶えずボールに絡んでいく。
ディフェンスでの脚力と、ビッグマンはのマークもこなせる万能性。
要所でいい働きをして名古屋にリズムを持ってきた。
そして、フランクスの安定感が広島に流れを渡さない。特にオフェンスではバランスを取りながら、得点も重ねる。
起爆剤は須田のスリーポイント。いいところで勢いをもたらすスリーを決める須田。会場を盛り上げて、完全に名古屋ペースに。
10点差をつけたが、しかしターンオーバーを連発して、せっかくの点差を溶かすところだった。それでもなんとか粘ってリードを維持した。
ターンオーバーが名古屋の課題。
68-58

4Q
流れは継続。
少しずつ点差を広げて試合をモノにするかと思ったが、ここでまたミスを連発し、9点差まで縮めてしまう。
そこから持ち直して再び名古屋ペースに戻した。
残り時間3分でリードを保って万全の体勢。
クロージングを見守るつもりでいたら、最後の1分間が悪夢のような展開。
ミスもあり、広島の強烈なディフェンスもあり、エバンスの暴れっぷりもあり、あっという間に2点差になる始末。
最後は時間が足りずにファウルゲームで、フランクスがフリースローを決めて決着。
あと20秒あれば、結果は分からなかった。
93-89

⭕️総評

・±の数値について

実は、レイパークスジュニアの数字が凄い。この試合も23分のプレイタイムで、チームトップのプラス13。
さらに、開幕から全試合でプラスで、16.8.20.14.12.15.13と渋谷戦のGAME2以外は2桁のプラスと驚異的な数字。
開幕7連勝の立役者は、実はレイパークスジュニアだった。
今シーズンは昨シーズンの怪我の離脱の分を取り返す活躍を見せてくれそう。

ソアレスもレイパークスジュニアに次いでこの試合プラス9。ファウルトラブルで苦しみ20分のプレイタイムに終わったが、自ら得点していなくても、攻守で献身的なプレイをしていた。
後はファウルの対策と、シュートタッチの回復があれば、チームは完成系に近づく。

±の数値は、試合を観戦したイメージとは必ずとも一致しないことがよくある。
後で数値を見ると、本当の貢献度が分かる。

・ターンオーバーについて

ここまで多いと流石に気になる。
外国籍が3人とも新加入になり、連携が取れていない事が原因であるとは思うのだが、日本人は継続組。それだけではないのではないかと考えてしまう。
やはりさらなる進化のために、新しい取り組みをしているのではないか。
期待を込めてそう思いたい。

・ファウルについて

激しい試合になったので難しいのは分かるが、審判のジャッジが余計に荒れさせている要素もある気がする。
もう少し選手とのコミュニケーションをとってもよいのかも。

⭕️余談

平日なのに大入りの会場。盛り上がりは最高だが、ハーフタイムに少し改善がほしいと思った。
久しぶりにハーフタイム中の映像を見ていたが、もう少し観客が楽しめる余興などを企画した方がよいのではないか。
暇している人が多いように見えた。
後はアウェイのファンも多少は参加できるものもあってもよいのかも。
あまり詳しくないので、的外れかもしれませんが。

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