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いろいろのテュル活民

昨日は原稿の査読に対応して修正するという作業に追われた1日でしたが、ふとお知らせが届いて、「あなたの記事が話題です!」とあったので、おおっどなただろうかと思ったら…身内でした。

身内というか、「テュルク友の会」の同志ですね。

なるほど、記事の中で私がかつて「なるほどわからん」と書いたのを覚えていてくださったのですな。それで、チュヴァシ語を本格的にやっているboltwatts氏とすれば、ちゃんと言語のことを紹介しておきたかったということでしょうか。なるほど(一人で勝手に納得するタイプ)。

それでさっそく記事を拝見したのですが、たしかにトルコ語やウズベク語とはもう響きからして全然違うのだなあと思いました。

特に語末の/r/, これっていわゆる「巻き舌」(歯茎ふるえ音)ですか。聴いた感じでは。ここも興味深いなと思いました。トルコ語の/r/は「はじき音」とされていますから、ここもなるほど違って聞こえるはずですよね。

さてboltwatts氏の記事には、オンラインの辞書も紹介されていますね。辞書はありがたい…と思ったのですが…

あああああああああああ!
チュヴァシ語-ロシア語かあああああ!!!

まあそりゃそうですよね…チュヴァシ共和国じたいが、ロシア連邦の中にあるんですから…

しかもこうやって改めて見てみると、モスクワとカザン(タタールスタンの首都ですね)の間にあるんですね。しかもカザンがかなり近くに見える。このあたりにテュルク諸語が多数分布しているのかと思うと、なかなかに胸熱な気もしますが…

とはいえ、この政治情勢。
しばらくロシアの中のテュルク語圏を直接訪れるということはできなさそうですよねえ…ただでさえパンデミックで大変だったところ、昨今の社会情勢(社会情勢という言葉では隠し難い暴挙ですが)ですから…。

まあしばらくは、日本を拠点にしながらロシア語の実力を上げておくことにしましょう…やっぱ、ロシア語が必要なんですよ。ねえ…?

こちらはバクー、おなじみニザーミー通りです(2021年12月撮影)。

さてそれにしても、テュルク諸語と一口に言ってもかように広いということを改めて感じます。

boltwattsさんのようにシベリアのテュルク諸語を主な守備範囲にする人もいれば、私のようにどちらかというと「西側」に傾いている(でも、東の方、北の方にも目を向けようとしているのはここ数年書いているとおりです!語学としてマスターするとは言っていないが!)人もいるし、あるいは1言語にフォーカスして「一筋」に極めようとする人もいる。

それにアプローチとしても、言語学からだけでもないですしね。社会構造に興味がある人もいますし、歴史に興味がある人ももちろん。どの側面から入って行っても魅力的な面を多数発見できる(たぶん)というか。

とりあえず、とうてい一人ではカバーできない世界ということだけは間違いないでしょう。そういうわけで、テュル活というのは基本的に一人では完結しないのよな、と改めて思います。他のテュル活民にもアンテナを張っておく必要があるというわけです。

「友の会」も今はとりあえず発起人として名乗りを挙げた4名体制で、細々とやっているわけですが、将来的にはもっとメンバーを増やしていかないといけないなとも思います。

さて、どういう形で大きくしていくのがよいやら。

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