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バクーの図書館で優勝したい症候群

バクーで好きな場所の一つが、市内中心部にある国立図書館です。アゼルバイジャン語を愛する(愛する?)テュル活民たる私にとっては、天国のような場所といえます。

我々のような外国籍のビジターも利用可能になっていて、昨年末のバクー訪問の際はもちろん資料収集目的ということで図書館を利用させてもらいました。果たして、旧ソ連時代のアルファベットに関する資料などがコピーできて、今原稿を書くのに何かと大変役に立っている次第です。

同図書館を利用するには利用証が必要なのですが、入館して最初にクロークに荷物を預けて、その後右手、奥のほうに進むと事務室がありまして、そこで発行してもらえます。

入館証発行の手続きのときに学術機関に所属している旨を告げますと、一般用ではなく研究者用の閲覧室が利用できるというのがうれしいところです。ちゃんと確認をとったわけではないのですが、ほかの利用者が持ち込んでいたところを見るに、閲覧室にはPC等の持ち込みも可能だったようです(2021年12月時点)。

資料は基本的には閉架に所蔵されているらしく、閲覧室の下の階にある部局で閲覧したい資料のIDを発行してもらいます。それをまた閲覧室に戻って、閲覧室にいる部屋付きの司書さんに提出すると、15-20分くらいはかかるのですが、そこに持ってきてもらえるというシステムになっていました。

複写も下の階でお願いすることができます。1枚当たりいくらだったか正確には覚えていないですが、安価で該当箇所を印刷してもらえます(自分ではできないのが残念ですがまあこれは仕方ない)。

「私は読んだ。君も読みなさい!」
(バクー、アゼルバイジャン。国立図書館併設の「オープンライブラリー」にて。2021年12月撮影)

私の場合はアゼルバイジャン語それ自体、あるいは文字表記に興味があるので、閲覧したい資料は旧ソ連時代のものを中心にそういったものばかりになるのですが、日本に戻っていろいろ書いたり調べたりするうちにまた別の資料の見当がついたりなどして、資料を漁りに行きたくなってしまうということはどうにも避けられません。

ウズベク語を昔やっていたころ、やはり同様にしてタシュケントの国立図書館や科学アカデミー付属図書館などを訪れたこともありました。比較してはいけないのでしょうが、利用しやすさ、館員さんたちの対応の親切さという点では圧倒的にバクーのほうが個人的に(あくまで個人的にです)よい思い出が多いということもあります。

今はウズベクのほうもだいぶ変わっているかも、とも思うのですがどうでしょうね。

今何したいですか?と聞かれたら、「バクーの国立図書館で調べ物をする」というのは、かなり上位にランクインするな、と。2位か3位くらいには入りますね。間違いない。

もっとも同じく上位に、アンカラの「トルコ言語協会」に直接本とテュルク諸語系の辞書を買い付けに行くというのもランクインしますが。

まあなんにせよ、テュル活民はテュルク要素に常に飢えるものなのです。もっとテュルクを…テュルク養分をオレに与えてくれ…!という、ただそのことを書いてみたかったという、そんな火曜日の朝でありました。

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