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2000万リラ札の時代

数字の感覚

先日、トルコ語のレッスンをしておりましたら数字(数詞)の話になりまして、「実践問題として、10000以上の数字を瞬時に理解するのが意外に大変だ」という話に。

たしかにそのあたりの数字の感覚が、日本語とトルコ語は少々違っているということはあります。加えて、ここ数年ではあまりそういう「大きい数字」を口にしたり耳にしたりすることが減っているな、とも思いました。

10千、100千、ミリオン

せっかくなので、トルコ語を少し具体的に見てみましょう。トルコ語で10000は、on binと言います。

onが「10」の意味、そしてbinが「1000」を表すんですね。1000が10存在する、ということでこれが10000という数字になるというわけです。

同じく、「100000」はyüz bin. ということは、みなさまももうおわかりになったでしょう。このyüzという語が、「100」を表すのだな、と。そんなわけで、100×1000はもちろん100000、という具合に数字を把握するということになります。

では、1000000(100万)はどうか。1000×1000となりますが、残念ながら(残念ながらとは何か案件ですが)*bin binとはなりません(なってたら面白かったのでしょうけど、ちょっと萎えますよね)。

これは、1000の守備範囲を超えている…ということで、新しい単位へと変わるわけです。ということで、1,000,000はmilyonと呼ぶことになる、と。

大きい数字が日常で飛び交っていた時代

トルコでは、2005年あたりにデノミが行われたことがよく知られています。最近はおそらく、新トルコリラ(もはや「新」すら言わなくなった感もありますが、トルコ語話者の世代によってはどうか)での数字が定着している感があるので、「大きい」数字はあまり日常では聞かれなくなったような気もしますが、それ以前はトルコでの生活で、金額を言われた時にあれ?あれ?いくらだそれ?となってしまう時期が、自分にも確かにありました。

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