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イランの知識はいらんか?(といった風情がありますよね…)

つくづく、昨年末にアゼルバイジャンを訪れることができたのは幸運なことであったと感じます。今この時期だったら、とても気分的に渡航しようと思えなかったかもしれない。

昨日も書きましたが、それくらい日本国外で起こっていることに対しての、自分の気持ちの落ち込みを感じています。

不幸中の幸いなのは(たぶん幸いなのですが)、今日本でやっておかないといけない仕事が山積しているということがあります。原稿の締め切り、早く書くべき論文の存在がある。今年はもう、これをやり終えるしかないのですが。

いっぽうで、勉強しておきたいこともたくさんあります。語学はもちろんですが、1月くらいにも書いたことがある、いわゆる「周辺知識」のこと。

トルコ、アゼルバイジャン周りの知識を得ることが自分にとっては喫緊の課題なわけですが、最近はさらに興味のある地域が広がっている。であれば、自分が興味ある言語の地域についてだけでも、基礎的な情報は持っておいたほうがいいなと思います。

また現地にいつか行けるかもしれないですから。
ということで、こういう時には絶好の本が。そう、例の明石書店の「エリア・スタディーズ」シリーズですね。

中央アジア地域やトルコ、アゼルバイジャンについてはもちろんもう持っているのですが(『アゼルバイジャンを…』に至っては、執筆に参加もしましたからね!)もう少し何冊か押さえてみようかと。

先日図書館で『リトアニアを知るための…』を借りてきたところでしたが、

テュルク諸語関連でいえば、そういえばイランをまだ押さえていなかったなと。

それで、先日図書館に行った折には、上記の本と斎藤美奈子『文章読本さん江』のほかに、『イランを知るための…』も借りてきました。まだちゃんと読めていないのですが。

イランも、テュルクを語るうえでは外せない地域。国内にテュルク諸語使用地域があるのです。アゼルバイジャン語ももちろんですし、カシュカイ語という言語も知られています。

カシュカイ語(上記ウィキペディアの見出しでは「ガシュガーイー」となっていますが)、最近ちょっと目をつけておきたいと思っていたところです。というのは先日、トルコからまた『星の王子様』翻訳版を取り寄せたのですが、その翻訳がまさしく、カシュカイ語なのですよね。

残念ながら(?)現地で使用されているペルシア文字表記ではなく、ラテン文字に転写した訳本にはなっているのですが。『王子さま…』のカシュカイ語訳本、前半にはカシュカイ語の解説や文法の概要なども書かれていて、なかなか歯ごたえのある一冊になっていました。

じっと待つの図

まあそうですね。こうやって書いてみると、退屈はしていないな。
やる気さえ出れば、ずっと自宅にこもって勉強できる気はしてきました。(やる気が出ないのが問題なんですけども)

もちろん、この調子でかたっぱしから本を買っているとキリがない部分もあるし、難しいところなのですが。それに、今、宇国・露国ともに、関連本が異様な価格に跳ね上がってしまっているようです。

図書館の本も出ずっぱりのようで、なかなか読む順番が回ってきそうにないなと。ならば…ではないですが、今は比較的みんなの注目がはずれた(たぶん)別の地域に目を向けておくというのもいいのではないかなと。

何より、自分の精神衛生を守るのにもそれがよさそうに思います。

勉強、勉強ですね。執筆しながら勉強。
Zaman sana uymazsa, sen zamana uy.というやつです。
時機を待つの日々は続きます。国外への興味関心こそ自分の生命線。めげてなるものか、とね。

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