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誰がHSPで、誰がHSPでないか?

こんばんは。宇賀神です。

身近にHSPの方はいますか?

HSPはハイリー・センシティブ・パーソンの略語です。
日本語では「生まれつきとても敏感な人」と表現されることがあります。


現在では武田友紀さんの「繊細さん」がよく知られているかもしれません。


「HSP=人」という認識が広がったために、人が持つ1つの性質という捉え方よりも、繊細な人であるか、繊細な人でないかと選別することに意識が向く傾向があります。


「私はHSPだったんだ」と思うことで安心できた救われたという人は多いですが「私はHSPです」と固定化することの危険性も知っておいてください。

例えば、HSPは気質であって病気ではないことを知った人が、自分の子供を「HSPだから」と医療機関から遠ざけてしまったために適切な対応が遅れる、などが考えられます。

HSP内のグループ意識が強くなり、繊細でない架空のグループに対する敵対心をつのらせ被害者意識・孤立感を募らせるというネガティブな心理反応も起こりやすくなります。


これまでもお伝えしてきましたが、HSPセルフテストは診断を目的としていませんし、現時点でHSPであるかどうか診断できません。

そういう意味でも「私はHSPだ」「あの人はHSPではない」という固定的な捉え方は問題を含んでいるわけです。


HSPは人ではなく、人の中にある性質であることを踏まえておくこと。そして、その性質を理解して自分に合った対処をしていくことが何より大切なのです。


HSPのことを正しく理解するには「環境感受性」のことを知っておくといいと思います。

人は誰でも環境から影響を受けます。気温、湿度、光、自然現象など物理的なものから、家庭環境や人間関係のストレスなど心理的なものまで様々あります。

「環境感受性」とは、ポジティブおよびネガティブな環境に対する処理や知覚をする能力のことです。


誰でも持っている能力なのですが、低い人から高い人までのグラデーションがあり、最近の研究では感受性が高い人30%、感受性が中程度の人40%、感受性の低い人30%の分布になっていると言われています。

エレイン・アーロン博士は、感受性が特に強い人20%をHSPと呼んだわけですが、ベースには感覚処理感受性の研究があったわけです。

環境感受性は、感覚処理感受性・差次感受性・生物感受性などを統合した新しい理論となります。


■参照ページ(環境感受性とは?)


感受性についての研究はいくつもありますが、HSP研究は発展途上のもので、分かっていない部分も多いです。

「HSPは〇〇だ」「HSPあるある」などの情報が溢れかえっていますが、感受性の研究においてエビデンスがないものがたくさんあるので十分注意してください。


「私は環境感受性が高い(HSP気質が強い)方の人間のようだ」

「意思疎通がうまく行かないのは、環境感受性(HSP気質)が私は高くて、〇〇さんは低いからかもしれない」


こんなふうにゆるやかに捉えていくと、自分と相手の感受性とうまく付き合っていけるかもしれませんね。


今回は少し難しい話になりましたが、研究対象としての枠組みでHSPを捉えると、情緒的で偏った理解に流されることは少なくなると思います。

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