なりたい自分とかなりたくない自分とか

オンライン飲み会で、中学高校大学の友達と話すことが増えて楽しいです。こんな方法があったんだなって。海外から参加してくれる友達もいて、どこにいても僕たちは繋がれるんだなー面白い。

友達と久しぶりに話して、ゲラゲラ笑って、飲み会が終わった後、ふと感じたことがあります。自分の立ち振る舞い(キャラ)ってだいぶ変化してきたってことです。その変化から自分がなりたい自分って何だろうと考えました。

小学校は、全校生徒50人くらいの田舎の学校で、皆の顔と名前が一致していて、学年関係なく仲良くて、家族みたいな感じでした。この頃の僕は殻が大きくて、ただの悪ガキで、ジャイアンで、短気で、まあわがままな少年でした。感情をコントロールすることが苦手だし、思い通りにいかないことにはすぐ癇癪を起こしていました。そこで恩師と出会い、努力や感情の向け方を教わり、やっと少し自分の力をスポーツや勉強に向けることを教わりました。バスケットボールに出会えたことが一番良かった。

しかし、他者意識というものはあまり育っていなくて、もともと「自分に優しく人に厳しく」だったのが、「自分に厳しく人に厳しく」なったくらいでした。※父親には、常日頃から「自分に厳しく人に優しく」と言われていました。

中学校は、バスケットボールの強豪校だった国立の附属中学校を受験・合格しました。入学前からバスケ関係の友達は数人いましたが、まあ緊張しました。小学校と比べたら段違いに人数も多いし、小学校からそのまま上がってきた生徒が4分の3。勉強のレベルは高い。部活動の上下関係もある。全く異なる環境に置かれて、「どうすりゃいいんだろうか・・・」と不安でいっぱいでした。

なんとなく自分を表現したのが、入学後すぐの学年集会で発言したことでした。校外宿泊行事前の集会だったのですが、怖かった体育の先生が、「この行事の目的を覚えている奴はいるか」と、皆の前で聞いたことでした。誰も手を挙げません。時間だけが過ぎていきます。事前にしおりを読んでなんとなく覚えていた僕は、「このまま時間が過ぎていくのはめんどくさいし、時間がもったいないなあ」と思って、手を挙げて答えました。体育の先生は「完璧」と言い、集会は終わりました。担任の先生にも褒められました。

別にいい子ぶってたつもりなかったんですが、これがきっかけで「あいつは外部から来た優等生」っていうイメージがつきました。あんまり変なことも言えないし、でも本当は優等生でもない。なんか変な感じでした。なりたい姿は、かっこよくて、スポーツが出来て、女子とも話せて、モテる人。いつも彼らを中心にクラスが回っている。そんな人たちっていますよね。

現実は?その人たちと一緒にいることでなんか優越感を感じつつ、真面目なキャラを崩さないでいること。羨ましいけど、その人たちみたいにはなれなかった。2年生の頃かな?なんか輪から外されたことがあって、あーなんか辛いなって思ったり。でも自分の一言が上からだったり、相手の気持ち考えてなかったり、自分も一緒になって同じことしてたりしたからしょうもないなって。

高校になると、また世界は変わります。バスケットボールの強豪で、文武両道を目指す我が母校。まあ部活と勉強の両立はしんどかった。ここでは、色々な考えの人がいて、刺激の多い毎日でした。立ち振る舞いは、中学校よりも自由な感じで、あまり周りから好かれるとか嫌われるとか気にしていなかったかな。特に肩肘張ることもなく、喋りたい人と楽しく過ごしていました。今に繋がる趣味を教えてくれた友達に出会ったのもこの頃です。「なりたい自分」ではなく、「自分が好きなことが出来る自分」とかの比重が高まっていました。

大学では、また違った環境で人との濃い付き合いが増えました。いつも一緒にいた友達や家族と離れ、一人暮らしを始めた。生活を全て自分で行う中で、より深い部分で話し合ったり、時間を好きなことに使えることが増えて、幅が広がりました。たくさんの人がいる中で、意見が合う人もいれば合わない人もいる。みんな違うけどだから面白いなって。興味があっても手に入らないものを探す時間も出来た。この時好きになったのが、「吉祥寺」とか「下北沢」とか「高円寺」とか。いわゆるサブカルの街です。なんかごちゃごちゃしてて、普段であわないおもしろいもんに出会える街。本・古着など魅力的なものでたくさんでした。ここらへんで、自分の好きなものを中心に「なりたい自分」が少しずつ分かってきた。

そして社会人になって、仕事として「やらなきゃいけないこと」をやりながら、自分の「なりたい自分」を作っていくようになりました。そんな毎日が今楽しい。

色々と悩むこともありましたが、今自分がいるのは昔の自分があったからなので、嫌なことも良かったことも全部ひっくるめて楽しく生きていこう。



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