教育界とは如何?

 教育界。ドラゴンボールに出てきそうですが、僕はこの言葉結構好きです。なぜかというと、自分の仕事がちゃんと他の仕事と同じように存在することを確認できるから。上手く表現できないのですが、どこかで教育って一般職と切り離されていると感じているから。これはなんとなく日本では教育界が特別視されてためだと思う。「先生」っていう言葉は意外とパワーワードなんですよねー。だって、誰もが必ず関わる仕事だもん。義務教育だけで9年、幼稚園・保育園や高校も併せると12~15年の間、長期休業を除いて平日に必ず関わる他人の大人のひと。なんなら親よりも一緒に過ごす時間が長い人もいるかもしれない。親戚よりよっぽど近い大人。それが教師。

 だから変に聖職みたいに思われてたり、その割に働き方は整備されてなかったり。なんか少しだけど腫れものを触るように扱われているなって思うこともあります。「先生は偉い」いや、全然偉くありません。皆と同じで、仕事に一生懸命で、生徒の為に頑張ります。「先生だから」いや、ただの凡人です。好きな服着て、好きな音楽聴いて、遊びに行きます。ただそれだけ。

 実際関係ないです。ただ、一つの仕事として、やってる自分には合ってるし面白いってだけ。他業種の皆さんが自分の仕事について思う事と同じです。

 そんな時、業界あるあるという記事をタグと募集記事を見つけたので、教育界あるあるについて考えてみます。良い面も悪い面もありますが、悪しからず。

※ちなみに、私は教員しか経験していません。そのため実感として比べるのは難しいのですが、他業種の友達の話を聞いたり、客観的に教員について分析して書いています旨、ご理解ください。

 ① 慣習残りがち

 仕事のやり方、教科書とか指導法もですが、極端に言うと全然全く進化していないものもあります。変わることを面倒くさがるというか、効率を良くすれば自分たちがもっと楽しく豊かに働けるぞ!って思わない人が多い印象。「前からそうだから」「こう決まってるから」っていう感じ。実際には決まってません。例えば、エクセル使って表計算すれば5分で終わるのに、全部数値を電卓で計算してワードで打ち込むとか。もちろん、それによってミスも起こります。指導書にこう書いてるからこうだ!とかね。

「こうあらねばならん」っていう強い意志があって、その理由も分かっていれば、そういうもんかなって納得するんだけど、そうじゃないことが多い。「こうやってきたから・・・」ぐらい。ただ何となくの慣習が残りがち。いらぬ。。

 ② 労働時間を重視しがち

 まあこれは教育界だけじゃないでしょうけど、「これだけやったんだぞ!!」っていう人が多い。内容は伴ってなくてもね。クラスの為に、生徒の為に、これだけ時間を割いてんだぞっていう自慢する人が多い。それって自慢することじゃないと思うんだけど、、。その半分の時間で終わらせたら、あなたはもっと自分の時間を使えるよ。自慢してくる人ほどカリカリしてる。カリカリ梅です。

 何にも言わない人ほど、謙虚で仕事もスマート。プライベートも家族の時間を持ててたり、趣味を大事にしてたりする。

 ③ 周りの人の意見尊重しがち

 とても良いこと。だから方針が決まらないって事もあるんですけどね。こうやりましょうって言って、渋々かもしれないけどちゃんと自分の役割を全うしようとする人が多い。言われたことをちゃんとやる。その為の苦労は厭わないぞっていう姿勢。この点、教師は誇りを持っていると思う。

 ④ 出身校のこと喋りがち

 仕事柄でしょうが、それぞれの出身校のことがよく話題になります。生徒にも話すことが多い。自分がどういう学校生活を過ごしてきたのか、面白エピソードがたくさん出てきます。そんな時の同僚の顔はとても好き。地方によっても、年齢によっても変わりますが、話している時は先生たちの顔が一瞬当時に戻るんですね。やっぱり学校が好きだからここにいるんだなって思う。時代によって変化していくものなので、今と自分と他者を比べることが出来るのはいいことです。

 ちなみに僕もです。出身中学での毎日の黙想と5番まである校歌(しかもタイトル付き・普段は1.3.4番しか歌わない)、出身高校での鬼のような時間割と7時40分開始の0限。今思うと凄い教育課程だな・・・。

 ⑤ 行事に燃えがち

 生徒が行事を楽しみにしているように、教員も行事に対してめちゃくちゃ頑張ります。張り切り過ぎて、生徒より目立つ先生いますよね?あれは一部の先生ですが、自制しつつ心の中では「もっとやりたいぞ」とうずうずしている人がいる。その人数は少なくない。僕は生徒と一緒にわいわい楽しんでわっしょいするタイプ。

 ⑥ 生徒に共感しがち

 これは良いことでも悪いことでもあるんですね。生徒の事を考えたら、先生として振る舞うことが必要な場面もあります。でも、弟や妹、友人、子どものように感じてしまうことあるんですよ。そうやって判断を誤ったこともたくさんあります。本来であれば、そこでプロに徹しなければいけないんだけど。

 一人の人として接することと、教師として接することは同義ではないというのが僕の考えです。本来ならば、仕事。プロフェッショナルですから、任務遂行が第一。しかし、教師にはそうじゃない時もある。それが面白さでもある。だから、自分にとってのいい形を追い求めていくべき。

 小ネタ

 業者との連絡忘れがち。生徒の恋愛事情知るとこっちが焦りがち。学校での服の個性でがち。退勤時間忘れがち。生徒と共通の趣味に時代を感じがち。最新の流行り生徒から知りがち。生徒の前と教員だけの空間で話し言葉や呼び名変えがち。同じ大学の出身者と当時の話しがち。疲れてくると職員室の机でウトウトしがち。職員室で生徒から呼ばれたとき、全然気付かないがち。

 書いていて楽しいnoteっていいね。教育界がもっともっと良くなりますように。

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