備忘録 夏期講習 高3共通テスト現代文対策

 ここ3年間、続けて3年生の担任をしており、それに伴って授業も高3をメインに持っています。その為、大学入試の解法をについての講義を実施することが多いです。以前は3年ルーティーンで回っていたので、その時々の傾向を見るだけだったのが、この3年間で傾向の変化について自分なりに考えることがありました。

評論文
合計の文字数が増加しているが、文章が複数になったことで1つの文章自体の文字数が減った。小問の難易度はむしろ下がっており、ストレートに正解を導くことが出来るものが増えている。選択肢も短くなっている印象。複合問題に関しては、穴埋め(私大型)と全てを読む消去法問題。特に後者で時間が足りなくなる生徒が多い。テーマは難解ではないが、用いられる言葉のレベルはこれまでと変わらない。まずは知らないと解けないという状態の解消。

小説
語句の問題がどうなるのか、つまり知識理解問題の配点がどうなるのか未だに読み切れない。読解はこれまで心情がメインだったのに対して、展開(話のあらすじ)を正しく理解出来れば解ける問題が増えてきた印象。どこを読めば分かるかを知ってれば、比較的簡単に解けるのではないか。「この人はどういう心情か」が基本となるが、その想像を苦手とする生徒も多くなっている。

加えて、本年度より実用文が独立して出題されるようになった。これは現代文というよりもむしろ公民のグラフ読み取り。対策というか従来と情報処理の方法が異なる。問題自体は難しくないが、どこを読めばいいか、の指導が必要。また、文章量が多くなりすぎて、読むのが面倒くさくなってしまう生徒も増えてしまいそう。根気強さ、慣れを取り入れていきたい。

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