たとえ…。たとえ

たとえ手間がかかったとしても
たとえ伴走するのが大変でも
最後まで一緒に走った景色は色あせない。
苦労はすべて、自信と安堵に代わる。
そして、それは思い出にかわる。

なんでこんなことやってるんだろう
どうしてここまでやんなきゃいけないんだろう
って思いながら
誰かと、だれかのために前に進む。

そんな人生をいつからか選択して
誰かに、誰かに必要とされたくて。
私は生きている。

9月には就職が決まっていて
10月に事情があって辞退。
そこからの新たな職探し。100件以上の電話と100件以上のメール。
ツテも、全く知らないサイトからも全部連絡した。
それでもそれでも見つからなくて。
企業にいやなこと言われて
泣きながら帰ってきたことも。

それでも、逃げず、それでも小さく前に進んだ。
彼女は強かった。
私なんかよりずっと。
就職が決まったのは3月末。
卒業証書よりずっとあと。

私が知らないところで味わった絶望は数知れず
私が知らないところで流した涙は幾度か・・。

彼女の就職は、最後は人柄。
手間はかかった。
だけど。

うれしかった。

どんな事より。

最後の最後で大輪になった花は
私の人生の大きな1ページに飾られた。

失敗したら、
やり直せばいい。
絶望したら
立ち止まればいい。

どんな逆境も
どんな苦しさも
終わる。

そして次が来る。

続けることが一番むつかしい。

なによりも

生きることが
一番大変だから。

たとえ、
たとえ苦しくても。
逃げたくても。
いや、逃げても。

また
やり直せばいい。
また明日。
考えればいい。

そんな風に考えてはどうだろう…。