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血みどろ奈良時代へタイムスリップしたら?

少女マンガの鉄板設定といえば、やはり過去へのタイムスリップじゃなかろうか。王家の紋章、天は赤い河のほとり、上田倫子のリョウもよかった。あの現場で、イケメン有名人とときめきメモリアルなんて、ロマンチック極まりない。

最近ちょっと気になるのが、みどろ奈良時代だ。Wikiで読むだけでもえげつない。いろんな結果がえげつない。しかし、伝説とまともな記録の間な時代だけあって、いろいろ妄想が入り込む余地あり。

さあ、レッツ妄想しよう!

あの頃はまだ一夫多妻。木簡によれば親王とも呼ばれてたという、長屋王のところがいい。里中満智子の長屋王残照記で、高潔な長屋王が最後、血みどろで呪いの言葉を吐きながら死ぬシーンにグッときたから。

長屋王の家は、今、ミ・ナーラという商業施設になっているという。せっかく木簡とかいろいろ遺跡が出てきたのに、破壊して商業施設をたてたら、どんどんつぶれるという因縁の地に、この春できた新しい施設だ。勇気あるよね。

そこでショッピングを楽しんでるはずが、扉を開けたら、長屋王の時代にタイムスリップ。いいなあ。その唐突な感じ。さすがに奈良時代。1500年くらい前じゃあ、言葉が通じない。そこは天は赤い河のほとり形式で、イケメンとのキスで、あら不思議。翻訳こんにゃくよろしく、言葉が通じるようになる。

長屋王「仏さまがつかわしてくれたかわいこちゃん。おうちにおいで」

なんて、変態チックな言葉はいわないだろうけど、少女マンガは基本ご都合主義なので、うまいこと、たくさんいる妻のひとりにおさまる。

しかーし!

長屋王の変では、藤原家出身の奥さん以外、みんな首つり自殺しちゃうはずなんだよね。このままここにいたら、ほかの奥さんも大人になった子どもたちも、みんな死んじゃうー!自分も殺されちゃうー!

そう思うと、タイムスリップ少女の恋の相手は、長屋王じゃだめかもしれないなあ。将来復讐をはたす大伴子虫あたりがいいかもしれない。名前はちょっとアレだけど。

子虫くんと恋におちて、よろしく平和にやっているところに、藤原4兄弟がやってくる。たまたま出張中の子虫くん、少女とともに、復讐のチャンスを狙い、忍者とともに暗躍を始める…って、少女マンガじゃないだろ、それじゃあ。

どうやら私の脳内には、少女マンガを組み立てる素質がないらしい。でも、だらだらと「もしも、長屋王の屋敷にタイムスリップしたら」としつこく考えてしまうのだ。


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