読む一人称視点 ポケットモンスターファイアレッド編part1

これから はじまる せかいで あなたは
ひとりの しゅじんこうと なって
ぼうけんを することに なります。

まちや みち どうくつ いえのなか など
いたるところに いる ひとたちに
はなしかけ いろいろな ものを しらべて
ヒントや じょうほうを あつめましょう
そして こまっている ひとを たすけ
なぞを といていく ことで あらたな
みちが ひらかれて いきます。
どんどん さきに すすんで ください。

ときに しょうぶを しかけられたり
やせいの いきものたちと たたかうことも
あるでしょう。

ぼうけんを つうじて
さまざまな ひとと コミュニケーションを
とりながら せいちょう すること。
それが もっとも おおきな もくてきです。


ボクは22歳。カントー地方のマサラタウンという町に住んでいる。決して大きくはない町だけど、なんでもカントー地方を旅する者が初めに必ず立ち寄る町らしい。


というのもこの町にはオーキド博士という有名な研究者が建てた、一見すると町の診療所のような研究所がある。そこではオーキド博士がこのカントー地方を旅する者にポケモンという生き物を1匹ただでくれるらしいのだ。 


いつしかこれはお得だ!という口コミがネットを通じて広がり、旅する者がカントー地方の多くの町の中でマサラタウンを始まりの町として選ぶようになったという噂だ。


そんなマサラタウンにはある風習がある。この町は非常に小さな町だ。人口を数えるのも両手で足りる。そんな小さな町ではオーキド博士がいる限り誰も働かなくてもオーキド博士に入る莫大な金銭を少し町に分配することで町全体が潤ってしまっている。この町に情のあるオーキド博士の行動によって割と裕福な暮らしが出来てしまっているが、若者には旅をさせなくてはロクな大人にならないという考えが親世代を中心に広まり現在では博士から“旅のススメ”という手紙が届いたら一週間いないにこの町を出るという風習ができた。  


その手紙こそ全てひらがなで書かれている読みにくいと不満が出ている1番上のアレだ。


そんなことを書いているボクだがこのレポートを書き終わったタイミングで旅の支度をしオーキド博士の研究所へ行かなくてはならない。


ボクはパソコンの電源を切り、飲みかけの缶のサイダーを飲み干し部屋のカーテンを閉めた。


左手で缶のサイダーの飲み口に指が触れないように持ち部屋の電気を右手で消し階段を降りる。 


ボクの旅がはじまる。


次回:part2へ続く


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