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まっとうな心理カウンセラーは
「治らないクライエントが多い」
と嘆きます。
誤解です。
『治らないクライエント』
が多いのではなく
『治せないカウンセラー』
が多いのです。
『治そうとするカウンセラー』や
『治せると思い込んでいるカウンセラー』の
次ぐらいには。
嘘をつくということを
昔は「ヲソを説く」と
言っていたようです。
ヲソというのは
偽りというよりは
作り話のような意味合いです。
ヲソには
凝り固まった世間のものの見方を
解す作用があります。
誰かが
いつも
どこかで
正しいことを言い募る今の世の中にも
あると良いのにね。
言葉で心は癒せません
だって
心というものが何であるの前に
心というものがあるかどうかさえ
私たちは分かっていないのですから
「君のこと、良く分かるよ」
という口説き文句と同じように
「あなたの心を癒せます」
と言うカウンセラーの言葉ほど
当てにならないものはありません
Webで得た知識から生きた発想はほとんど生まれません。
内容が情報の水準だから当然です。情報は容易にコピペできます。
一方、日常のふとした言葉や発言に揺さぶられることがあります。その人が培った生きた知恵と出会うからです。
目から鱗、体験です。SNSにはほとんどありませんが。
風というものは不思議なものです。
その姿を見ることはできませんが、その働きを見ることはできます。
心という見えないものを癒すとき、見えない風となって働きかけることが淀んだ流れを再開させるなら、
その風は、できる限り小さく、弱いことに越したことはありません。