仕事で無能と言われる人の共通点

私は今の会社にたどり着く前に、四つの会社で働いた。アルバイトや日雇いを合わせるともっと多い。
そして、どこに行っても必ずいる、仕事ができない人。そんな人たちを観察してわかった共通点を書いていく。

まず、圧倒的に理解度が足りない
言わずもがなだが、これ。仕事に対する解像度が低いと言い換えてもいい。わかっているつもりでわかってない人もいるし、わかってない自覚があってわかってない人もいる。
これが諸悪の根源。全ての問題はここから始まる。

①自分で調べない
理解度が低いために、何をどう調べればわからない状態。すぐに人に聞く。足し算しかできない状態で割り算をやらせるようなもの。人に聞けばいいと思っているため、調べ方も身につかないし、聞いたことも覚えられない。
Excelが苦手、と言う人はExcelの使い方を調べないから、どんな機能があるのかもわからないまま。
調べても最初はわからないことばかり書いてあるかもしれないが、自分で調べるようになれば足りない知識も見えてくる。
とにかく頑張って調べよう。少なくとも調べる努力はしよう。

②報連相の使い方が間違っている
仕事の解像度が低いと、誰がどんな情報を求めているか、何をすればどんな影響が誰に出るかが理解できない。だから、報告も連絡も相談も自然とトンチンカンなものになる。そして、本人はさらに迷路の奥に迷い込むことになる。
報連相の全てにおいて、しなくていいこと・人、しなければならないこと・人がわかってないため、せっかく報告してもノーリアクションだったり、相談しても知りたいことが返って来ない。
まずはじっくり、周りの人の報連相を観察しよう。周りの人からちゃんとリアクションが返ってくる人の話し方、聞き方を真似しよう。

③気を回す場所を間違える
困った時は言ってと言われても、忙しいだろうからと言って何も言わずに大事故を起こす。相手が嫌な気持ちになるかもしれないからと必要な報告をしない。良かれと思って勝手に他人の仕事に手を出して混乱させる。なのに、言わなくてもいいことを言い、しなくていい報告をし、やらなければならない仕事はしない。それは、相手が何を求めてるのかわかってないから。
本人は善意のつもりでやっているので、注意しても響かない。相手が勝手に怒り出したと思い込む。相手の機嫌が悪いのかと勘違いし、ご機嫌取りのようなことを始め、さらに怒らせる。
しなさいと言われたことは必ずしよう。するなと言われたことは絶対してはいけない。気の利く親切な人になりたい場合は、まずは自分の仕事に集中しよう。仕事がわかっていないのに気を回すと、周りに迷惑をかけることになる。

④指示通りにできない
そもそも、仕事が理解できていないので、指示が通らない。なぜそれを指示されているのか理解できないのだ。「目標はパリ、目的はフランス軍」と言われても意味がわからず、パリでひとり彷徨うことになる。
仕事ができないことを自覚できている人は、とにかく相手の指示を一言一句聞き漏らさないように聞き取ろう。聞いて、メモをとって、何をすべきか復唱して指示者に確認を取ろう。

⑤応用がきかない
仕事の解像度が低いと、点と点がいつまで経っても線で結ばれない。仕事の理解度が低いと、一から十まで教えても一しか覚えられない。点を形成するにも普通の人の10倍時間がかかる。その上、点が線にならないので、応用がきかない。
「ご飯の前には手を洗いましょう」と聞いて、その意味が理解できる人なら、料理をする前にも手を洗う。意味が理解できないと、おやつの前でも手を洗えない。そういうこと。
今得た知識や経験が何に役立つのか、きちんと考えよう。別のことに使えないか、自分なりに工夫して試してみよう。


そもそも、根本の理解がないので、結局は対症療法なのだが、ここを抑えれば極度の無能にはならずに済むのではないかと思う。
で、根本のところが理解できないのは、適性がないからかもしれない。向き不向きだ。
私は服屋さんの店員が、「この服入荷したばっかり」と言う意味がさっぱりわからなかった。その情報どこに役立つんだろう、と謎だった。私は接客というものに客としても店員としても適正がないので、コミュニケーションが成り立たないのだ。
もし、無理だと思ったらさっさと転職するのも一案だろう。

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