INTJが他人に興味ないって話

INTJはよく他人に興味がないと、いろんなサイトで書かれている。ISTPやISFPもそう書かれている。
実際、INTJやISTPで他人に興味ない人と言う人もいる。私もISTPを見て、他人に興味ないのだろうな、と思う事がある。人から他人に興味ないでしょ、と言われたこともある。
それについて書きたい。

人が人や物や出来事に興味を持つのはどんな時なのか、考えてみた。
虫が光に集まる習性があることをご存知だろう。走光性という。あれは正確に言えば、光ではなく紫外線に集まっているそうだ。だから紫外線が含まれないLEDの光には虫は集まらない。
人が暗闇を怖がるのは、視覚情報が遮断されて得られる情報が少なくなるためだ。だから、全盲者は暗闇を怖がらない。元々視覚情報に頼らずに生きているからだ。

これは、本能や習性の話だから興味とは違うが、似たようなことだと私は思う。
虫の興味は光ではなく紫外線だ。だからLEDには興味がない。人の興味は光そのものだ。だから火でも蛍光灯でもLEDでも構わない。全盲者の興味は聴覚情報だ。だから光がなくて構わない。

要するに、INTJは人に対する興味の持ち方が少数派だ、と私は言いたいのだ。人を知ろうと思った時にピントを絞る場所が人と違うだけだ。おそらくISTPやISFPもそうなのではないかと思う。

INTJはあまり積極的に自己開示するタイプではない、というのは事実だろうと思う。しかし、他人に興味がないわけではない。他人に開くための心のドアも持ち合わせがある。ただ、その場所が見つかりづらい場所にあるので、ノックしてくれる人が少ないのだ、と私は思う。そして、他人が見やすい場所には要塞のような堅牢な壁が立ちはだかっている。

INTJがいくら内向的で自分の世界に引き篭もるとはいえ、人間としての生活を営む限り、自分の世界から他人を完全に締め出すことはできない。
自分の世界を運営していく上で、絶対に勘案しなければいけない要素なのだから、否応なく興味を持たざるを得ない。他人を知らなければ、自分の世界に不確定要素がそのまま残ることになるのだ。
もちろん、そういった消極的興味ではなく、積極的興味を持つこともある。

私は他人の行動そのものではなく、なぜそう考えて行動したのかには興味がある。他人の恋愛そのものではなく、相手のどこを好きになってどんな考えや感情を持ったのかは興味がある。他人の生活そのものではなく、なぜそのライフスタイルを選んだのかには興味がある。
興味を持つ点は、人それぞれだ。

とはいえ、INTJが他人に関心や興味が薄いのは、やはり事実ではある。でも、他人に興味がないと思わないで欲しい。
せっかく他人の紫外線に興味を持って近いたのに、光に興味ないんでしょうと光を消されたら、悲しい。他人の音に興味を持ったのに、他人に興味ないんでしょうと離れられては、悲しい。

興味を持った相手に興味を持ってもらえなくて悲しいのは、どんな人でも同じだろう。
日常生活の中で、それ聞いてどうすんの、と思うようなことをよく聞かれるが、せっかく相手が興味を持ってくれたのだから、くだらないと思わずに話せる範囲で話していかなければならないな、と自戒した。
ISTPやISFPは、他人への興味をどう捉えているのだろう。とても興味がある。noteを漁ってみようか。

余計な一言を追加すると、私が「他人に興味ない」と言う時は、「あなたに興味がない」と言いたい時だ。私が「人を拒絶してるみたい」と言われる時は、「あなたを拒絶している」時だ。身も蓋もない話だ。

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