うえりの激ヤバ恋愛遍歴⑦

↓前回の記事では、大学でのボート部との出会いについて書きました。

入部したところで前回は終わっていました。
正直ボート部でのことは山ほど書きたいことがあるのですが、書き出すとキリがないので、またの機会に書きたいと思います。
細かい経緯は飛ばして、本題の恋愛沙汰にいきたいと思います。


おごりの文化

入部から半年ほどは新人トレーニングの期間で、みっちりと体力を鍛えられました。
新人トレーニング専属のコーチに教えてもらい、現役選手と別メニューでの練習です。
でも先輩たちも自分の練習が終わった後に新人トレーニングの様子を覗きに来てくれることが結構あります。
そして練習が終わったら近くの先輩にダッシュしてご飯をおごってもらいます。
これがボート部の伝統文化です。
普段別メニューですから、おごってもらうのが先輩との良いコミュニケーションの機会になります。

新人トレーニングの期間が終わり、しばらくして自分は選手からマネージャーに転向しました。
マネージャーの主な仕事は乗艇練習の様子をビデオ撮影したり(選手のフォーム解析に使います)、合宿時のご飯を作ったりなどです。
ですので、キャンパス内での体力トレーニングの場合は、基本的にマネージャーは仕事がありません。

はじめての後輩

やがて2年生になり、初めての後輩が出来ました。
新人トレーニング後の「おごりの文化」は、この年の専属コーチの影響でかなり強化されることになりました。
我々先輩たちにも積極的におごるように圧力をかけられていたように思います。
実際は話半分で聞いていれば良かったんでしょうが、全て真に受けてしまうタイプなので、言われたとおりに毎回のように新人トレーニングの様子を覗きに行きました。
そして練習後1年生が私の元に駆け出して「おごってください!」とねだりに行きます。
中高時代部活にも入っておらず暗黒時代でしたから、「後輩ができた」という事実が新鮮で、こんな風に必要とされているのが嬉しくてたまりませんでした。
私1人で4~5人分おごることもありました。
今思えば、当時はバイトもしてませんでしたから、親の金でよくもまあこんな散財できたものだと思います。
でもこれが正しいと思っていたんです。
「言われたとおりにしてるだけだよ?逆に他の先輩たちはなんで全然おごらないの?」
と本気で疑問に思っていました。

絶対好きじゃん

そんな中、結構な頻度で私におごられに来る1年生がいました。
それが今回の主役であるサトミです。
小柄でちょこまかしていて、愚直でまじめでよくしゃべる子というイメージでした。
当時の私はコミュニケーション能力がありませんでしたから(今もありませんが)、サトミのように一方的に自分の話をえんえんと続けてくれる子はありがたいです。
そして勘違いしてしまうのです。
「こんなに笑顔で楽しそうにずっと私に喋ってくれるなんて、絶対私のこと好きじゃん」
と。
でも今思えば、相手がどうとかではなく、とにかく喋ることが好きなだけだったんだなと思います。
たまたま自分がよく1年生の練習を見に行き、たまたまサトミが他の1年生よりも積極的に先輩におごられに行った結果、一緒にご飯を食べることが多くなっただけです。
(1対1ではありません。他の1年生も一緒です。でもほとんどサトミが喋ります)
違う先輩相手でも、同じように喋るだけだと思います。
当時の私は決して聴き上手ではなかったと思うので、もう相手が聴いてるかとかお構いなしでとにかく喋りたいだけだったんだと思います。

話しているうちに、サトミとの共通点を発見します。
お互いにミスチルファンということがわかりました。
一番好きな曲を聴いた時に「掌」と答え、「渋っ!」と思いました。
この子は本物のファンだと思いました。
また野球ファンでもありました。
サトミは巨人ファンで、私は西武ファン、どちらかというとアンチ巨人でしたが。
小柄だったり滑舌が悪かったりとかも共通しています。
ただこの段階では恋愛感情は抱いていませんでした。
「気が合う後輩」「良い子だな~」ぐらいの感想でした。

マネージャーの先輩・後輩に

やがて新人トレーニングの期間も終わり、後輩をおごることもほとんどなくなりました。
しかしほどなくして、偶然にもサトミもマネージャーに転向しました。
マネージャーの仕事はシフト制だったのですが、一緒に仕事になることも多く、気兼ねなく話せる良い後輩でした。
他のマネージャーよりも自分が一番サトミに慕われているという自信がありました。
何なら私に憧れてマネージャーに転向したのだと思っていました。

2年生の1月。
サトミがマネージャーに転向して1ヶ月弱経った頃だと思います。
一部の選手が大会参加のため遠征し、他の選手は残って練習でした。
マネージャーも二手に分かれ、サトミは残り、私は遠征組に同行しました。
選手は部の車を使って移動だったのですが、人数の関係上、マネージャーの私は夜行バスでの移動となりました。
大会を終え、夜行バスで戻りました。
でも夜行バスって隣が気になったりして、なかなか寝られないですよね。
スマホをいじることもできず、ただただ目的地に着くのを目を閉じて耐えることしかできませんから、ぐるぐると思考が巡って、考え事がはかどります。
そして気づいたのです。
サトミのことが好きなのだと。

ということで続きは次回!
今回で書き終えるつもりが結局3回にまたがっちゃいましたね~笑

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