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『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』でアマゾンの未体験ゾーンへ 公開中
映画鑑賞メモ
https://aoyama-theater.jp/feature/mitaiken2018 ★★★★☆ 原題:The Lost City of Z #未体験ゾーンの映画を体験
『それでも夜は明ける』『ムーンライト』とアカデミー賞作品賞を連発する、ブラッド・ピット率いる製作会社プランBによる伝記映画。これはかなりの超大作ですよね、ひと昔前ならスカラ座あたりでかかっていてもおかしくなかったのに。
観る者も心はチャーリー・ハナム演じる探検家とともに、英国からアマゾンへ。時には第1次世界大戦下の激戦地へ行っても(ワンダーウーマンはいない…)、心はアマゾンの奥地に残してきたままです。
あらすじ
1906年、南米ボリビアでの測量を命じられた英国陸軍パーシー・フォーセット少佐は、アマゾンの秘境に忘れられた古代都市の存在を確信、幾度となくアマゾンの地を訪れ、その探求に身を捧げる。
だが、1925年、フォーセットは家族にあてた手紙を最後に、ジャングルの密林で消息を絶つーー。
主人公は、あのインディ・ジョーンズのモデルとなった人物といわれる実在の探検家。その彼の半生を淡々と、追います。
先住民たちに襲撃されるシーンなども、仰々しい描写はあまりありません。それを単調でもの足りないととるか、抑えたリアルな演出ととるか次第で見方が変わるかもしれません。
『キングアーサー』『パシフィック・リム』で知られるチャーリー・ハナム演じるパーシーは、アマゾンに魅せられています。
しかし、彼はそこにある資源・天然ゴムが欲しいわけではなく、ただただ、未知なるもの、歴史的に価値あるものを発見したかったのです。
とはいえ、一見、崇高な目的に見えることでも、当の土地に暮らしてきた者にとって、ぞろぞろと訪れる白人たちは侵攻と同じかもしれません。このあたりが、やはりプランBらしい。
製作総指揮のブラッド・ピッドは、原作の全米ベストセラーに輝いたノンフィクション小説の映画化権を獲得。自らジェームズ・グレイ監督(マリオン・コティヤール主演『エヴァの告白』)にアプローチしたそうです。
また、心はずっとアマゾンにある人と暮らし続け、待ち続けるとはどれほどの犠牲だろうかと
シエナ・ミラーが演じる妻に思いを寄せました。
パーシーの長男役には『スパイダーマン:ホームカミング』のトム・ホランド。
パーシーの探検仲間には『グッド・タイム』も好評価を得ているロバート・パティンソン。
王立地理学会のお偉方で、『スター・ウォーズ』ダース・シディアスでおなじみのイアン・マクダーミド氏も出演。
これほどの映画が東京・大阪のみで、全国公開されずに、配信およびDVDになってしまうとは何とも残念です。
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