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新卒採用担当がガクチカで聞きたいこと~もう売上20%UPしなくていい~

こんにちは!株式会社フィードフォースで新卒採用を担当している上岡 遼大(うえおか りょうた)です。
学生時代はキャリア支援NPO法人(エンカレッジ)のメンターとして、現在は新卒採用の面接官や面談相手として就活生の方とお話してきました。

多くの方が頭を悩ませている学生時代に力をいれたこと、通称ガクチカ。企業側の目線に立って「何を聞きたいのか?」について自分なりの考えを書きます。

キーワードは「再現性」

ここでは総合職のように様々な部署や職種へ配属される可能性のあるポジションでの採用を前提とします。
自分がガクチカを聞くときに最も気にしているポイントは、自社という環境で入社後の成長や活躍を期待できるポテンシャルがありそうと感じられるかです。

もちろん学生と社会人で立場、役割、何をするか異なるケースが多いですが、成果を出すための行動特性には共通点があります。その行動特性を踏まえてラッキーパンチだったのか、再現性があるのか、どっちなんだい?という観点で話を聞くようにしています。

なんで上手くいった、いかなかったと思う?

人生、上手くいくことも、いかないこともあります。社会人として大切なのは結果がどうであれ、最終的なゴールの達成に向けて、何らかの形で次の活動に活かしていくことだと思います。

なので、ガクチカでも上手くいかなかったエピソードについて隠すことなく、悪びれることなく聞かせてください。むしろ、そちらの方があなたの魅力を伝えられるかもしれません。

ただし、「上手くいきませんでした!アハハ」だけでは勿体ないので、何がマズかったか?もう一度やり直せるとしたら次は何を試したいか?といった、ネクストアクションについての仮説を教えてもらえると嬉しいです。

上手くいったエピソードでは、何が成功要因だったと考えているか。これもセットで聞かせてください。そうでないと、偶然に偶然が重なった結果であったり、あなた以外の誰かによって導かれた結果であったりする可能性を否定しきれません。

また、成果の大きさはあまり気にしていません。その活動の難易度を推測する情報としては有効ですが、「再現性のない大きな成功」よりも「再現性のある小さな成功」の方が入社後の成長ポテンシャルを伝えらえるのではないでしょうか。
もし定量的な情報を入れるとしたら、活動期間や人数などの規模感。再現性の有無を伝えるために重要な数字はこの2つではないかと考えています。

あなたはどんな役割だった?

ゼミ、アルバイト、サークル、学生団体、長期インターンなど、何人かのチームで取り組んだエピソードをガクチカにすることも多いでしょう。面接で話を聞く中で、極稀に「それで、あなたは何をしたの?」と疑問に思ってしまうことがありました。

大切なのは、あなた自身がどのような役割を果たしたのかです。様々な価値観や行動特性をもつ人が集まり、周りの環境や状況が変化していく中で、チームとして成果を追い求めるため、どのように明確な意図をもって行動し、役割を果たそうとしたのか。

あなたの役割を分かりやすく伝えるためには、どんな目的や動機で結成されたチームだったか?どんなバックグラウンドをもつ人が集まっていたのか?あなたと近い距離にいたメンバーの性格や長所短所は何だったか?などの他己紹介を添えると有効かもしれません。

必ずしもリーダーでなくても大丈夫です。社会や会社はリーダーだけで成り立っている訳じゃありませんから。

人によってアピールポイントは異なります。どんなチームでも一貫してひとつの役割を担えたり、状況に応じて柔軟に役割を変更できたり、様々なパターンがありますよね。

学生生活において、複数人で同じゴールに向けて取り組む集団(チーム)に属していた場面があると思うので、ぜひ当時のことを思い返しながら、あなたがどのような役割を果たしていたか考えてみてください。

当時どんな感情を抱いていた?いま思い返したらどう?

ガクチカの大半が過去の実話だと思います。(ですよね?笑)
であれば、それはあなたにとって少なからず思い出に残る出来事だったと言えるでしょう。

ぜひそのエピソードの中で抱いていた感情を聞かせてください。ポジティブ、ネガティブどちらであっても、あなたの価値観を伝えるための貴重な情報源です。

面接では、このような感情にまつわる情報を踏まえて、自社メンバーの人柄やカルチャーとマッチされるかを推測しています。
いざ入社してみて「人柄やカルチャーが合わなかった」となっては、あなたと企業どちらにとっても不幸な結果になってしまうので、正直にありのままの話を聞かせてもらえると嬉しいです。

ただ、「楽しかった」「苦しかった」だけでは勿体ないので、どんなことに興味関心を持つのか?面白いと思うのか?や、なぜ苦しい状況で最後までやり切れたのか?そのモチベーションはどこから湧いてきたのか?といった観点で深堀りしてみてください。

正しいかどうかは誰にも分かりません。
あなたなりの根拠をもって仮説を立てることが大切だと考えています。


…以上、新卒採用担当者が思うガクチカで聞きたいことでした。
自分が所属するフィードフォースの公式noteでは、面接官がどのような心構えでいるのかに焦点を当てた記事をリリースしていますので、よろしければセットで読んでみてください。

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みなさんとお会いできることを楽しみにしています。直接お話する機会があれば、ぜひ感想を聞かせてくださいね!


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