軸の作り方:大志を抱かなくても大丈夫。大海の一滴の貢献をしよう
前回は軸の作り方において、
内と外の社会の話、さらにそれを繋ぐ、メンターの話をしました。
この続きから始めていきたいと思います。
あなたが貢献したいことはなんですか?
という問いかけです。
1. 18歳意識調査から考えてみる
考え方のきっかけとして、18歳意識調査をみてみてみましょう。
18歳意識調査は、様々な調査を継続的に行なっています。
セックス観、オリンピック、気候変動問題、貴重な調査で、今後のぜひ継続して行ってもらいたいです。
最近の若者は…という前に、こうした調査をみてみると若者の理解が深まるのではないでしょうか?
こうした調査は、もちろん、調査の精度、対象どうなの?とあるものですが、こうした調査を継続しておこなう、また調査方法も継続的に見直すことで、エビデンスを政策に活かすことにつながるはずです。
データの積み重ね、そして分析、これが基本です。
18歳意識調査第20回テーマ「国や社会に対する意識」(9カ国調査)をみてみましょう。
2. 社会貢献意欲が低い?
18歳意識調査調査対象と期間は以下の通りです。
対象 インド・インドネシア・韓国・ベトナム・中国・イギリス・アメリカ・ドイツ・日本の17歳~19歳男女
回答数 各国 1000 名(合計9000名)
期間 2019年9月27(金)~10月10 日(木)
物議を読んだのは上記の結果です。
「あなた自身について、お答えください。」
自分を大人だと思う。29.1%
自分は責任がある社会の一員だと思う 44.8%
将来の夢を持っている 60.1%
自分で国や社会を買えられると思っている 18.3%
自分の国に解決したい社会課題がある 46.4%
社会課題について家族や友人など周りの人と積極的に議論している 27.2%
といずれも9か国中 最低位という結果になりました。
「自分の国に関する」質問では、
・自分の国について、「良くなる」と回答した人が過半数を占めたのは、「中国」「インド」「ベトナム」「インドネシア」。特に「中国」は96.2%と、ほとんどの人が「良くなる」と回答。
• 「日本」は「良くなる」が9.6%で9ヵ国中最下位。「悪くなる」のスコアは高く、イギリスに次いで2位。「変わらない」20.5%、「どうなるか分からない」32.0%がそれぞれ9ヵ国中最多で、国の将来に対する展望を持てない人の割合が多い。
という結果です。
3. 大海の一滴の貢献になろう
本当?この調査?
と思いますし、他の国の調査はどうなの?
と思ったりもしますが、少なくとも日本の結果は肌感覚として納得できる部分は多くあります。
今の若者たちは、バブル全盛期から崩壊を経験している親御さんに育てられた子供たちです。
一気に上がり、落ちていった・・あの経験は、今の親御さんたちに強烈な挫折感を与えたことは想像に難くありません。そしてその親御さんたちに育てられた子供たちが、自分たちの力というのものを信じられない、ということについては無理もないこと、だと考えています。
この記事を読んだいる方は色々な世代だと思います。
世代によってものの見方は全く異なります。
ちなみに氷河期世代である私はというと、自己否定されまくった過去、独立精神、国に対する不信感が強くあります。
なんせ、政治も荒れていましたし(今の状況がよいとは思ってません)、就職することが難しい時代。誰も頼りに出来ない・・・
そうしたロストを経験した世代でした。
高度成長期~バブル世代のように「おいしい」思いというのもしてませんからね。私たちの世代は笑
このように各世代での政治的、経済的な状況によって見方が異なることは自然なことでしょう。そうした世代間の違いということも念頭において考えていく必要があると思ってます。
ここからお話したいことは全ての世代に共通することです。
もっとガツガツいけ!のような生き方もありますが、
『国、社会を変えてやる!』とまで思った方がいいのか
といえば、私はそこまで考える必要はないと思ってます。
マザー・テレサの言葉を思い出します。
私たちがやっていることは大海の一滴にすぎないことは、私たち自身感じています。しかし、大海はその一滴分は少なくなっているのです。
We ourselves feel that what we are doing is just a drop in the ocean. But the ocean would be less because of that missing drop.
無理に大志を抱く必要ありません。
自分の周りのことを『少しよくする』ぐらいの心構えでいいのではないでしょうか?
もちろん、抱けるなら大志を頂いてもいいと思います。
夢が大きければ、その夢に向かって頑張ることが出来ますから!
ですが、「絶対にやらないと!」と思う事は疲れてしまいませんか?
自分のやりたいことを習慣化してやれる、程度でまずは始めていき、継続してやっていく、ということが大事なのであって、大きな目標をすぐに考える、とまでしなくていいのではないか、と思ってます。
繰り返しですが、もちろん、大志を抱くことは良いことです!
ですが、それを全ての人に求めることはできないと思いますし、無理があります。
それよりはまずは「大海の一滴」になるという小さな決意で、少しずつ始めていくのもいいのではないでしょうか?
あと、私が好きな名言をもう一つ。
Start by doing what’s necessary; then do what’s possible; and suddenly you are doing the impossible.
必要なことから始めなさい。それから、できることをしなさい。すると、突然、あなたはできないことをしているでしょう。
Francis of Assisi (アッシジのフランチェスコ カトリック修道士 )
今、何時も聞いている実践ビジネス英語で出てくるquote and quote(3月18日放送分)に出てきます。
私たちにピッタリと思いませんか?
坂本龍馬、西郷隆盛になる必要はありません笑
スティーブ・ジョブスを目指さなくていいです。
一つ一つやっていくことを心がけていきませんか?
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