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新型コロナウィルス感染症(COVID-19)下での静岡県内企業の状況

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)下での静岡県内の企業の状況はどうなっているんでしょうか?

最初に結論からいうと、まだよくわかりません。

というのも、まだ実際の経済実態面に表れるまで多少時間が掛かると思われるからです。

また日本に限らず、ですが、今回の新型コロナウィルス感染症の影響は不可抗力(企業の努力ではどうしようもない)ということもあり、各国倒産防止策を打ち出してます。

4月の決定会合は政策委員らのコロナ感染リスクを避けるため、日程を2日間の予定から1日に短縮した。企業が資金調達で発行するコマーシャルペーパー(CP)と社債の買い入れ枠を計20兆円と従来の約3倍に拡大したほか、金融機関に企業向け融資の原資を供給する特別オペ(公開市場操作)を拡充するといった追加緩和を決めた。
国債購入については、保有残高の増加額で年間約80兆円としていた「めど」を撤廃し、上限を設けず必要なだけ買えるようにした。ある委員は「緊急経済対策と合わせた積極的な国債買い入れで政府との連携強化をより明確にし、企業・家計の金利負担の軽減を図る」と意義を語った。


各国の倒産回避措置

日本においても足りているとは言い難いとはいえ、

新型コロナウイルスの影響で収入が半減した中小企業に最大200万円を手当てする「持続化給付金」の支給が8日、始まった。政府は個人事業主も含め足元の資金繰りを支え、廃業や倒産を防ぎたい考え。緊急事態宣言の延長に伴って景気の落ち込みが長引く懸念は強まっており、中小の経済団体からは政府に速やかな実行を求める声が上がった。
 給付金の申請数は5月1日からの1週間で約50万件に上り、資金繰りに苦しむ事業者の経営状態が浮き彫りになった。
 給付金は今年1月以降のいずれかの月収が前年同月から半分以上減った事業者が対象となる。経済産業省は申請から2週間程度での支払いを目指す。

中小「持続化給付金」の支給開始 資金繰り支え、廃業・倒産回避を
(2020/5/8 20:46)

も始まっています。

そのほか、融資を拡充するための制度であったり、各国、あの手この手で倒産回避策を打ち出しています。

こうした中でも倒産は事態は避けられないものです。


5月14日17時現在、「新型コロナ」関連の経営破たんは全国で147件(倒産99件、弁護士一任・準備中48件)に達した。
 「新型コロナ」関連の経営破たんは、2月と3月で累計25件にとどまったが、4月は単月で84件に急増した。さらに、5月に入ってからも増勢は続き、14日までに累計38件が発生、月間100件に迫る勢いが続いている。

倒産条件

静岡県内企業も全国と同じく、観光業、宿泊業が苦境に陥っていることは共通しています。

こちら見ても分かるように静岡県の倒産件数は7件!

と東京都32県、大阪13件、北海道13件に次ぐ数値になってます。

コロナの発症者数=倒産数ではないですが、緩やかに相関していることはうかがえます。

東京商工リサーチで補足されるのは比較的規模が大きな企業です。ですから補足されていない小さな事業者までは分かりません。ですが静岡がなぜ、多いのか?という点は興味深いです。

コロナの発症者数が少ない(ない)、岩手、鳥取などが倒産0件であるのに対して、発症者数が多い都道府県は倒産数が多くなっています。

巨大な商業圏である、東京、大阪、名古屋、福岡、兵庫などは発症者数も多く、緊急事態宣言による自粛でかなり多くの企業が苦境に陥っていた可能性が高いです。自粛要請期間が長くなっている北海道も同様です。全国に緊急自治体宣言が出され(14日付で一部解除されましたが)、その影響が波及したわけですが、自粛期間が長引いた都道府県ほど影響が大きい、ことは間違いないでしょう。

5月時点コロナ発症者数

こちら5月14日付のデータです。

新型コロナウィルスの発症者数が他の都道府県と比べて少ないにも関わらず静岡県の倒産件数が多いのはなぜでしょうか?


内浦の山ビュウホテル

あと有名なところでは・・・

ロールケーキ

ロールケーキの藤栄堂ですね・・・・。

こちらの静岡倒産情報により細かい企業名、情報が載っています。


こちら本当に娘も残念がってました。みんなですよね。

倒産はまだこれから影響が本格化すると思われます。

倒産に当たっては裁判所での手続きを含め色々と必要なことがあるのですが、それがまだ追いついていない可能性も高いからです。


件数だけでも分かれませんし、実際の負債総額(倒産の規模)とも合わせてみていかなければなりません。

ですが、今回の緊急事態宣言を伴う影響が県内に甚大な影響を与えているとみてよいでしょう。

「なぜ静岡に及ぼした影響は甚大なのか?」

ここはまだ分析を進めていかんかえればならないところですが、

静岡は東京圏からの影響を受けやすい土地だったのではないかと思われます。「宿泊業も含めインバウンド+東京からの人たち」に支えられていたのではないでしょうか?

人の往来がなくなりそれが難しい状況のなかで、打撃を受けたのは静岡。

と考えると合点がいくかもしれません。

しかし、それは他の都道府県でも同じことなのになぜ静岡が?

という点についてはもう少し検討が必要ですね。


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