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軸を作る:誰かと一緒に自分を成長させていく

今日は関係性を通じて成長を意識する、ということを考えていきたいと思います。

1.軸を作るためのお勧め本

軸を作る。つまり、自分の価値観を明確にしていくという作業の中で、自分に対する認識力をあげていくことは必要だと思っています。

私がどんな本を読んできたのか?たくさんありますが、いくつかピックアップ。

最近読んだ本だと、これですね。

どちらの本もお勧めですが、大切なことだけやりなさい、から入るほうがいいかも、ですね。

かなりシンプルに書かれていて、まず自分のための時間を使わないと!

という認識になります。

「インサイト」は面白いですが、やや難しいかも。

いくら本読んでも共通して書いてあるのはまず必要なのは、

「自分の時間を確保する」

ということです。

これが出来なければ、始まらない。スタートできない。

なので、忙しい。他人に時間を奪われている!という人はその事の見直しから始めないといけない。

ちょうどいい時期ですよね。

新型コロナでいろんなことが中止になっているから。仕事に隙間ができている人もいますよね?かくいう私もその一人。

新型コロナに感謝はできませんが、これも一つのきっかけにしたい。

そうした意味付けに変えていきたい。


やはりこの2冊もお勧め。

特に「課題の分離」のアプローチは、まず必要なことです。

課題の分離とは、自分と他者の課題を明確に分け、自分の課題にフォーカスするアプローチです。

私は他者を支配できない。

ということを認識して、自分が変わることをまず第一に選択していかなければなりません。

私が、一歩踏み出させたのは、この課題の分離からです。

そしてこちらもお勧め。結局人生って取捨選択で決まるんですよね。

いかにやらないことを決めるか。それが重要。


2. 関係性を通して自己を変化させる

先ほどの一連の本は、まず自分への意識を向ける、ことをしたいという人に特におすすめしたいです。

これからのアプローチは、他者との関係性も意識していきます。ただ、他者との関係性を通じてより深く自己を意識するためには、まず、ある程度の自己が確立している必要があります。

「ある程度」は、どの程度か?

一言でいえば、「自分の人生は自分で決める」という決意をもって行動できると思ったときでしょう。もちろん、心の底から。

そう思いたい!ぐらいでもいいです。他者に時間を奪われ、振り回されている人は、まだその段階ではなく、まずは自分とは何か?ということを強く意識してみることをお勧めします。

さて、他者を意識して成長していくとはどういったことなのでしょうか?

私が好きなのは、

「人は一人では強くなれない。」

という言葉。

自己の認識に関する本は多くありますが、大事なのは自分だけでなく、相手も意識すること、ですね。

ヒカルの碁 ライバル

(出所)ヒカルの碁、17巻より。

ヒカルと塔矢

星飛雄馬と花形

桜木花道と流川楓

将棋でいうと、阪田三吉と関根金次郎

羽生善治と森内俊之(もしくは渡辺明、谷川浩司、村山聖)

お互いに高めあうライバルが必要…という訳でもないですけど、人は一人では成長できない。他の人との関係性があって初めて成長して行けるもの、ということです。

これは精神的療法モデルでも同じです。

情緒的な癒しへの方向付け、関係性を通して変化するという精神療法モデルが後述するウォーリン博士から提案されています。

このモデルでは、愛着理論、メンタライジング、マインドフルネスなどが深く関係しています。

私たちの人間関係は、養育者との愛着関係、すなわち、乳児の身体的・情緒的生存および発達とともに始まっているはずです。

愛着理論といえば、この人から、ですね。


初期の Bowlby は「愛着」を「自らが“安全である という感覚(felt security)”を確保しようとする生物体の本性に基づき、危機的な状況,あるいは 潜在的な危機に備えて、特定の対象との近接を求め, これを維持しようと個体(人間やその他の動物)の傾向」であるとしました(Bowlby,1969/1982)。
 その後、Bowlbyは、愛着は「特定の対象との情緒的な結びつきを指し、乳幼児が母親との情緒的な相互作用を通して形成される、母親と確固たる絆である」としました。

そして愛着関係とは、最初は、「非言語的コミュニケーション」から出発しており、その質が重要になっていくる、ということです。

これはいわゆるメアリー・エインズワースの研究から紐解くことができます。


重要、と考える後半部分を引用します。

ウガンダで見られた,①探索行動中に母親を安全基地として使う,②母親との離別時の短い悲しみ,③見知らぬ人に会ったときに見せる恐れ,に関しての個人差が,アメリカでの日常生活ではあまり見られなかったのである。アメリカの子どもたちは,家(見知った状況)という環境では,母親を安全基地として使わずとも探索行動を行えていたのである。だからこそメアリーはアメリカの子どもたちの差を見いだすためには,見知らぬ場所に親子を連れてきて,その行動を見ることが重要だと考えたのであろう。そして「見知らぬ場所」という人工的な場面設定はその後,標準的な手続きとして整備され,新奇場面法と呼ばれることになり,さまざまな国で研究が行われたのである。

エインズワースの最大の貢献点は、安全基地の発見でしょう。それを通じて愛着理論がある種の普遍的な性格をもっていることを実証しました。

そして

ピーター・フォナギーです。


3. 他者、世界を意識しながら自己を成長させていく

一連の話はこちらの本、ウォーリン博士の話に基づいてます。

ウォーリン博士の精神療法においては、関係性を通した変化を起こす治療モデルが提案されていますが、これは普段の人間関係にも応用できる普遍的なものです。

そうした視点から読み解きながら、時に他の本も引用しながら、自己を他者と関係性を通じて変化させていく、人とのつながりを意識していく、アプローチについて書いていこうと思います。

誰かと一緒に自分を成長させていく。孤独で頑張るだけではなく。そんなことを意識してみませんか?

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