良い問い(Why)を立てれば、How(どのように)も見えてくる
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つまり、Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)
の構成を意識して文章を書くやり方です。
これは基本の話ですが、論文において意識するのは、WhyとHowかもしれません。
なぜ⇒どのように
の繋がりですね。
なぜ?
それがないと話が始まりません。
そもそも問いを立てられない人は、この辺りの本から入ってみると思います。
まず世の中における仕組みに疑問を持ち、そこについての何らかの解決策を提示する。
これがまず基本として重要になってくると感じています。
つまり、WhyからHowへの繋がりです。
Howも大事ですが、それ以上にWhyはもっと大事です。
良い問いを立てられないかぎりHowに繋がらないから、です。
例えば、会計学の分野において、
公正価値評価(時価)について疑問に思ったとします。
となると、
次に、
なぜ時価が問題視されるのか?
⇒「未実現の損益が計上されていること」、「P/Lとその他の包括利益に計上されるものが分けられていること」、「時価自体の情報の信頼性」
これらのいずれに自分は一番疑問を持っているのか?
考えなければなりません。
仮に、「未実現の損益が計上されること」に疑問を感じていたとすると、
なぜそのことに疑問を感じたのか?
それを整理しておく必要があります。
その疑問に答えてくれるものとして具体的なケースを思い浮かべるとよいでしょう。
たとえば、未実現の損益が計上されて業績のアップダウンが激しくなる事例としてソフトバンクグループがあげられるかもしれません。
このようにソフトバンクグループにおいては、投資している企業の株式評価に応じて、業績が上がったり、下がったりします。
いわゆるボラティリティの高い業績、というやつですね。
ソフトバンクグループのケースで解釈に気を付けなければならないのは、未実現と実現の損益が混在していることです。
実現と未実現が混在しているソフトバンクグループの業績を読み取るためには投資家は追加的なコストを支払らなければなりません。
どれが実現で未実現かはキャッシュフロー計算書やソフトバンクグループの注記を見れば読み取ることは出来ますが、損益計算書上では色分けはされていないので、混在した値が当期純利益として出されることになります。
となると当然、次の疑問として浮かんでくるのは、
未実現と実現の利益でどのように投資家の評価が変わるのか?
という点になります。
予想される情報としては、実現された利益がより確かな情報として信頼性が高く、価値関連性が高い(有用性が高い)情報として扱われ、一方で、未実現の利益はディスカウントされる、つまり未実現の利益よりは有用でない情報として扱われているのではないか、という整理ができます。
ここまで来て、ようやくHowに移行できます。
では、どのようにしてそれを実証するのか?
より具体的には、
どの企業のデータをどの期間収集するのか?
どのようなモデルでそれを実証するのか?
といった話に移ります。
良い問い(Why)があればそれだけHow(どのように)も絞り込むことができますし、どのような手法を用いればよいのかも見えてきます。
良い問いを立てる
それが論文を書く上での第一歩ですね。
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