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「つづり」を綴る♯16「お椀を買いに」

地元長野県は木曽平沢、伊藤寛司商店の漆のお椀を普段から家で使っている。

伊藤寛司商店は国産の漆を使い、古代あかね塗という独自の塗り方を採用している。軽くて、使い込んでいくうちに艶っぽさが増し、徐々に明るくなっていく。お椀を探しているなかで惚れ込んでしまい、夫婦椀として購入した次第だ。

娘にも、どうせなら「お揃いで同じものを」と思って、また木曽平沢の伊藤寛司商店へ。丁度、小さなサイズの古代あかね塗のお椀が塗りあがったばかりだったとか。渡りに船とはまさにこのこと。迷わず購入してしまった。

長く使っていると漆が剥げることもある。でも、伊藤寛司商店では持ち込めば修理して使えるようにしてくれるという。それも購入の決め手だった。

長く良いものに触れて欲しいなぁと思う次第である。


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