「つづり」を綴る♯9「手を振る」
最近、「手を振る」動作を覚えた。そして、どうやら僕のことを「日中いなくなる人」と認識しているようで……。
出がけに「行ってきます」と声をかけると手を振ってくれる。僕が帰ってきたら時は「お、おかえり」と言わんばかりに、ブンブンと手を振って出迎えてくれる。そして、結構な勢いでニコニコと擦り寄ってくる姿が愛らしい。
以前、どこか子育て父のインタビューで
「お父さんだって、保育園にお迎えに行ったほうがいい。迎えに来てくれた自分を見つけた時のあの笑顔にめちゃくちゃ癒される。アレをお母さんだけに独占させておくだなんてもったいない」
という趣旨のことが書いてあり、「これに近いんだろうな」と思っている。
「男性も育児を」というのはもちろん「ガンガンやった方がいい」と思うのけれど。ふと、「父親の育児評価は0点が基本からの加点方式なのに対し、母親の育児評価は100点が基本からの減点方式」という、言説が流れてきて、頷いてしまった。
関連:「母親」を半分引き受ける
確かに僕も子連れで街を歩いていて叱られた経験は無い。むしろ、色んな人から「可愛いわねぇ」「お父さん偉いわえねぇ」なんて言われる。長距離移動の電車内でも「泣いて騒いで周りに迷惑をかけやしないか」とビクついていたけれど、周りの目はすこぶる優しい。そして、当の本人は「抱っこされていれば基本ご機嫌」という性格なので、抱っこ紐のなかでキャッキャしつつ、いつの間にか熟睡していたりする。
おっかなビックリ、子連れで飲み屋に行った時も「こんなところに連れてくるだなんて」と言われるかと思いきや、そんなことは全然なくて。都心はさておき。子育て世代が多く暮らしている郊外のお店では、混んでなければ子連れでもそれほど迷惑をかけることはないように思える。
何より、妻との外食は双方にとって結構なリフレッシュになる。妻は何かと「生ビールが飲みたい」と話しているので、妊娠中や授乳期間は制限があっただけに、今となっては「好きなだけ飲んでおくれ」と思う。
そのためにも僕が抱っこしながらに行くのがいいんでしょうね。しばらく、遠のいていた酒造巡りやビールメーカー巡りも再開しようかなと思います。
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