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サバイバル能力が高い人の共通点


多分それは、

「多方向から物事を見ることができる、考えることができる人」だろう。


先日レッスン中に生徒さんが、「試験には合格しなければならないと思っている」と言った。

その一言が気になって、
「そんなふうに思っていたら、余計に緊張してしまって、うまくいくものもうまくいかないのではないですか」


と言った。

生徒さんはびっくりしたようだ。

合格させるのが仕事の先生が、「合格しなければならない、なんて考えない方がいい」と言ったからだ。


別に「合格しなくていい」と思っているのではない。
「自分で自分にプレッシャーを与えて欲しくない。自分で自分をリラックスさせる方向で考えて欲しい。そうすれば持っている実力を存分に発揮できるから」

と思って言ったのだ。


私はさらに続けた。

「試験に落ちたら、他の会社受験できる、って考えたらどうですか」

と。


これが「多方向から物事を考えられる人」なのだと思う。

答えが一つしかない、
方法が一つしかない、
このやり方でやるべき、

なんてことは、世の中ほとんどない。

答えが一つしかないものに、数学がある。

だから私は数学が嫌いなのだと思っている。


人生において答えなんて、いくらでもあるし、本人が幸せならそれが本人とっては正解なのだと思っているから、数学とは相性が悪い。(ただ単に数学的センスがないだけだが笑)

受験も同じだ。
質問の答えも正解は一つではないし、
受験勉強の方法も一つではないし、
試験に合格しなければならない、なんて思う必要はない。


もちろんベストは尽くす。
だけど、自分が合格を決めることができない以上、ベストを尽くして相手の判断を待つしかないのだ。
それでダメなら、別の会社を受験できる、と考えればいい。


生徒さんにはそんな考えが全くなかったらしく「そう考えたら少し気が楽になります」と言っていた。


そこから、あらゆる生き方、自分の生かし方、について話をした。
どんなチャンスがあるのか、についても伝えた。

「自分にはいろんな可能性があるんだ」

と生徒さんは思ったようだ。「ワクワクしてきました」と言っていたので。


「これしかない」と思っている人は、それがダメだった時に、

二つのタイプに分かれると、長年生徒さんたちをみてきて思う。


Aのタイプは、とにかくそれが手に入るまで忍耐強く何度でもトライする。

Bのタイプは、一見回り道に見えても、別の方向からその頂上(目的)に到達
しようとする。

どちらの方が、早いかは個人差があるが、「折れずに、燃え尽きずに到達できる」のは、Bだ。


つまり、「柔軟な考え方」ができる人の方が、サバイバルできやすい、と思っている。


客室乗務員受験の世界は、既卒試験があるがゆえに、何度か受験していたらいつか合格できるのではないか、と思っている人たちがごまんといる。

だが、結局その中から実際に合格していくのは、一握りだ。
毎年毎年既卒の母数が増えて、年齢的にも難しくなっていくからだ。(年齢に伴う難しさ、という意味だ。年齢そのものではない)

私は幼少期から「伝記物語」が好きで、あらゆる人たちの生き方を読んできた。
青春期には、「エッセイ」を読み漁り、あらゆる人たちの考えを読んできた。

人種の坩堝である、アメリカに16歳で10カ月間滞在したことで、「〜べき」という固定概念が、いかに脆いものなのか、狭い世界でしか通用しないものなのか、を体感してきた。

そのため、生徒さんたちに「頭の柔軟性」を語れるのかも知れない。


人生に正解なんてない。

その人が、幸せなら、それがその人にとっての正解なのだ。

正解は一つではない。
幸せになる方法も一つではない。
幸せの価値観も一つではない。

だから私は数学が嫌いなのだ。(何の結論???)


柔軟な考えこそ、生き残る力なのだと思っている。


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