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はみ出しているのが、理想の自分



はみ出している自覚はある。

個人事業主だし、
好きな仕事しか最近は引き受けないし、
自分で考えて独自のやり方で仕事をするし、
誰からも命令されることは、ほとんどなくなったし、
言いたいことははっきり言うし、(言い方には気をつけているが)
行きたくない集まりには、行かないし、
自分で自由に使える時間はたっぷりあるし。

でも他の人たちは、そうではないように見える。
他の人たちはどうでも良いし、その人はその枠内で生きているのが心地よいのだと思うが。

「自分の評価は他人がする」


と、ある航空会社の採用担当者の人が、学生に向けてお話をして下さったときに
言った。
「確かに」

とその時は思ったし、実際に教える仕事の場面では、「どうしたら評価されるのか」「どう伝えていったら良いのか」について、教えてはいる。

ただ、「自分の評価は他人がする」と言う言葉は、案外怖い言葉だな、と最近思う。
自分の評価を自分で下して、自分で選ぶと言うことができないからだ。
もちろん、特定の職業については、適性が絶対的に必要なので、「他人に評価される」としても、それは当然だ。
パイロット志望なのに、遅刻魔で臆病で決断力がなかったら、教官に「君は向いていないから」と言われるだろう。

だけど、人生や生き方は別だ。
生き方の主導権はあくまでも自分にある。
だから私は自分で感じ、自分で選んでいるが、それが結果的に少しはみ出しているようだ。

はみ出しているかどうかなんて、気にする必要はないのだけど、違う価値観の人たちと一緒にいると、自分とその人たちとの違いがすごく良くわかる。
「あー、多分自分ははみ出しているんだな」と思う。
でも、ただそれだけ。
それ以上ではない。
そしてまた少し世間からははみ出したままで生きている。
以前は、もう少し世間に合わせて生きていたけど、今はほぼそれがなくなった。
人の評価は、どうでも良くなったのだ。

人の評価を受けないようにするためには、いくつか方法がある。

人の評価を気にしない図太い神経を持つこと。
人は人、自分は自分、と割り切ること。
身近な家族でさえ、自分と同じではないことを認めること。

強くて、多様性があれば、はみ出していることは気にならなくなる。

さらに有名人の人は、自分が評価する側に回るほど、力を持つか、評価される世界を作っている。

あのホリエモンとキングコングの西野さん。
お二人を知らない人はいないくらい有名人だが、彼らの共通点は
「自分の世界を作ったこと」だ。

西野さんは、M1グランプリでどうしても優勝できなかった時に、芸人という枠からはみ出て、自分の世界を作り、自分が評価する側に回ることに舵を切った。

ホリエモンは、フジテレビ買収に失敗し、その後逮捕されたことで、人から評価されない独自の世界を作り、その世界の中で自分のルールを作り、今はテレビにさえほとんど出ずに、自分の信者(支持者)を増やしている。

彼らの思考に学ぶことはある。

今自分が評価されていないのは、絶対的評価ではない、と言うことだ。
あくまでも相対的評価だ。

自分が好きでやっていることならば、本来評価は気にしなくて良いはずだ。
それも、今までにないものを作ると最初は必ず批判され、評価されないのだ、
芸術家が、生きている間は認められず貧困生活を送っていた、と言うのは誰もが知っていることだ。(貧困生活は嫌だけど笑 それを回避する方法はいくらでもある)でも、彼らは自分の絵や音楽を貫いた。そうすることしかできなかったのかもしれない。没後認められ、価値がめちゃくちゃ上がったゴッホなどもそうだ。

と言うことは、自分が好きなことをやっていれば、それでいいと言うこと。
他者評価ではなく、自己満足で生きる。

日本は昔から「自分の幸せを考える」「自己満足で生きる」と言うのは、よくないこととされてきた。
まず周りの人のために、人のために自分を犠牲にすることが美徳とされてきた。
その結果が、自殺大国になってしまったのではないか、と思うところもある。


もし今自分が背負っている荷物のせいで、自分の好きなことができないのであれば、下ろせばいいし、下ろせる時期がくるまで待てばいい。
子育てや親の介護など、どうしても背負う荷物はあるが、やがてそれもなくなる。
全てはやがて終わる、と思えば、少し我慢ができるかもしれない。

その時にこそ、自分がやりたいことは何か。

自分の心地よい生き方は何か。

それがわかっていれば、思った通りに生きていけるだろう。

私がこの1年くらい、毎日のように幸せを感じられるのは、これが実現できているからだろう。
誰にとっても、それぞれ自分の理想の生き方がある。
その理想に少しづつでも近づければ、幸福感は増していく。

少しはみ出しているおかげで、私の生涯のモットーである、「死ぬ時に後悔しない」は実現しそうになっている。


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