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「街⑥」思わず住みたくなった街
ちょうど一年前。
コロナがそろそろまずいという空気がで始めた頃、すでに予約していた旅に出た。
一泊二日、高松、小豆島の旅だった。
小豆島の前に
高松にはフライトで行ったことはあっても、街に降り立ったことはなかったし、ましてや小豆島には行ったことがなかったので楽しみにしていた。
ANAに乗って降り立ったときには雨が降っていたが、バスで高松市内に向かう途中で晴れてきた。(私は、晴れ女)
そして宿泊先の高級ホテル(それが意外と安かったのだが)でまずランチ。
その窓から見えるところに「小豆島行き」の船が見える。
明日は小豆島に行こう、と決めその後高松からなんと徳島まで電車で行った。
徳島は、ステイで何度も宿泊したことがあるのだが、実はこの時の宿泊ホテルが
おそらく客室乗務員の中でもワーストと言えるくらいに古いホテルだった。
(徳島の方にはなんの問題もないが、その宿泊先を選んだ会社が問題だと思っている)
徳島ではあまり出歩いた思い出がない。鳴門の渦潮を見に行ったような気もするが、実はあまり覚えていない。
それはおそらく、羽田ー徳島が、意外とビジネス路線で且ついつも満席で時間が短い、という「新人禁止」にしたいくらいのフライトで疲れていたのかもしれない。
昨年徳島に行ったのは、同じオンラインサロンに属していてFacebookでのやりとりをしていた方に会いに行ったのだ。
着物の卸問屋のおかみさんであるその方とご主人は、とても暖かく迎えてくださった。
そして夕ご飯までご馳走になってしまった。(図々しい私)
実は着物好きの私。
たくさん並んでいる着物の誘惑に負けないように必死だった。
コロナでなければ買ったかもしれない。(ごめんなさい)
それほど素晴らしいお着物がたくさんあった。着付けを教えていらっしゃるその方に、私も着付けを習いたいと思うが、少しばかり遠いのでいつか泊まり込み、短期集中で教えてもらったらどうか、と思うこともある。
(迷惑かもしれないが)
帰りは徳島から高松まで車で送ってくださった・・・
本当にありがたい。
(その節はお世話になりました)
ようやく小豆島へ
そして翌日。
朝から船で小豆島へ。
コロナの影響なのか、船には私と他2人ほどしか乗船していなかった。
小豆島到着後、下船するとすぐに「ごま油」の香りが漂ってくる。
ごま油で有名なメーカーの工場があるのだ。
そして小豆島での目的の場所へバスで行こうと思ったが、バスはほとんどない。
仕方なくタクシーで向かった。
到着すると、若い女性2人がいたので「やっぱり有名な場所なんだ」と思って行ってみたが、潮の満ち引き加減が早すぎて、残念ながら見ることができなかった。
それが「エンジェルロード」別名天使の散歩道と呼ばれている。
https://www.my-kagawa.jp/point/306/
映画のロケ地にもなっているそうで、1日に2回干潮時に海の中から現れる砂の道。2人で手を繋いで歩くと天使が舞い降りるとか・・・
そこに「1人」で行った私(笑)
でも、渡ることはできなかった。
島の人と話ができた
干潮時まで待ってみようかと思い、時間潰しに立ち寄った近くのホテル。
そこでバスのことを尋ねて見ると、まだ20代後半くらいの女性スタッフの方が
丁寧に教えてくださった。
映画「二十四の瞳」のロケ地に行くことも考えたが、何せバスの便が悪いので諦めたのだが、代わりにこの方が高松出身だがこの島に魅せられここで働いて数年になるとか、目の前に広がる海も、穏やかでこの景色を一日中見ていられるのは本当に癒されるというお話が聞けたので、私も思わず「住みたいな」と思ったほどだ。
その証拠に乗船場に戻ってふと目についた「求人チラシ」を案外真剣に見ていたのだから少し真剣に考えていたのだ。
どこでもすぐに
そう、私は旅で良い場所に出会うとすぐに「ここに住みたい」と思ってしまう癖がある。
それは一度も実現したことはないが、1週間とか2週間くらいだったら滞在したいと思う気持ちは今でもある。
これからもそんな街を紹介できたら、と思う。
小豆島に住みたいと思ったのは、気候が穏やか。
人も穏やか。
海も穏やか。
船に乗ればすぐに高松に行けるから。(飛行機には乗ってどこでも行ける)
高松は街の真ん中に高松城跡があり、城下町も私は好きだ。
今までお城にはあまり興味がなかったのだが、「いいな」と思う街がみんな「城下町」だということに気づいたとき、「お城があった街」の良さを実感した。
街ゆく人たちもどこか「上品な感じ」がした。
そしてこのとき高松のドラッグストアにはたくさんのトイレットペーパーが置いてあり、この頃の東京はトイレットペーパー不足だったため、思わず買って帰ろうかと思ったのを覚えている。
もちろん断念したが。。。
高松と言えば、だが。
そして高松では「うどん」を食べなかった。
福岡のうどんを愛する私にとっては、高松のうどんは固いのだ。
福岡出身のタモリさんも言っていたが、福岡の人間からすると
「うどんにコシはいらない」のだ。
きっとうどん県高松の人には怒られるだろうが、それが日本の食文化の奥深さである。
のんびり、ゆったりしたい時は小豆島を訪ねてみよう。
あのホテルのお姉さんはいるだろうか・・・
ちなみに小豆島は人口が減る一方で、2013年に隣接の沖之島と共に「離島振興法」の指定を受けているらしい。
私が住んでも若くないので、人口は増えないが観光でせめて応援したい。
上野 博美
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