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「自分がマイノリテイだと認めれば、いろんなことが楽になる」


卒業生の悩み

先日、卒業生と会った。
彼女は、外資系ホテル、外資系エアラインを経て、現在は看護師である。

これだけでも相当頑張ってきた人だと思うのだが、お子さんを育てながらなので、
なお一層すごい人だ、ということがわかると思う。


その彼女は、現在地方都市に住んでいるのだが、「周りの人との違和感」を
話してくれた。


自分よりも若い人たちが、自分よりもずっと内向きで、安定志向であることに、だ。

「そこに馴染めない自分がいる」

と言った。


私はすかさず「馴染む必要なんてないよ」

と言っていた。

馴染もうなんて思ってない


私自身、地方都市出身だが馴染もうなんて思っていない。
地元にいた時から、思ってない。

人それぞれに、仕事や人生に対する考え方や価値観はみんな違うので、
同じことがあり得ないと思っているからだ。


それに加えて、自分の人生の経験を振り返った時、
「ちょっと人とは違う経験をしている」という時点で、「大多数の人とは、考え方や物の見方などが違う」と認めた方がいいと思っている。


人と話していて自分の意見をいうと、「え?そんな考えなの?」という顔をされることがある。

同年代女子
若い人
同年代男子

いずれの人たちからも、そんな顔をされることがあるが、もうすでに私は慣れっこになっていて、「そう、私変わってるんでー」とか「わがままなんでー」と自分から言うようにしている。


そうすれば、相手も何も言えないし、「まあ変わってる人ならしょうがないか」と諦めてくれるし、批判も説教も、説得もない。

価値観があまりにも違いすぎると、お互い理解はできない。
だから、理解しようと努力することも時間とエネルギーの無駄だと思っている。


ただ、相手がどのような考え方でも「あなたはそのような考え方なのですね」と
認めることはできる。

たとえ自分と全く違っていても、だ。


自分をマイノリテイ、または変わっていると認めることで、「馴染もう」と無理を
しなくて良くなるし、周りも諦めて説教や、批判をしなくなる。

でもこちらは「あなたはそんな考え方なのですね」と認めることはできる。
ただ、この言葉で一線を引くことができるのである意味ちょうど良い距離感ができて良いと思っている。

認めることのメリット


先日も、ある人と話していて、コロナについての考え方が違うと言うことがわかったが、その途端に私は「人それぞれ感じ方も考え方も違うからね」と言って、この話を終わらせた。


それでいいと思っている。


みんなが同じ考えで、みんなが共感しあう世の中は逆に怖いし、不気味だ。
そして誰が正しいなんて、誰もジャッジできない。

ただ、自分の人生、自分の生活、自分の考え方は、誰からも批判される必要はない。

「馴染む必要なんてないよ」と伝えた卒業生は、「そっか、馴染まなくていいんですね!」とすごく驚き、喜んでいた。


逆に、自分と近い考え方の人を見つけたら、大事にするといいと思う。
マイノリテイは、数が少ないからマイノリテイなので、その人たち同士が出会ったら、それは貴重なチャンスだからだ。


こうして、人は誰でも社会でうまく共存していくことができるのだと思う。

もちろん、犯罪やモラル破綻は除くが。それは当然のことなので、あえて詳しくは言わない。


人と同じことをするな、と言って育てられたので、人と違った考えを持っている人に興味がある。

人と同じはつまらない、とさえ思う。


変人万歳!


って言うところが、やっぱり変わり者なんだろうな・・・



上野 博美


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