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ドキドキ、ワクワクする瞬間

飛行機に乗る時からすでにワクワクしている。
飛行機が好きだと言うこともあるが、それが一番の理由ではない。

フライト中も、ずっとドキドキしている。
もうすぐ会えると思うと、ワクワクする。
そして想像する。
会えたら最初に何をしようか、と。

駅に到着すると、大抵の場合そこから歩いて帰る。
バスや電車もあるけど、歩ける距離なので歩く。
それは周りの景色を、見慣れたけど一番落ち着く景色を、久しぶりに見るため。
空気も感じたい。

自宅建物前に到着する。
「おかえり」と言われている気がする。
銀色のエレベーターのドアを見つめながら、早く早く、と思う。

ようやく自宅ドアの鍵を開けると、まず匂いを感じる。

そうそう、この香りは玄関に置いている好きなルームフレグランスの香り。
飾っていたチューリップの花は、残念だけど枯れている。
でも、「今まで綺麗に咲いてくれてありがとう」と声をかける。

そしてリビングへのドアを開ける。

ドキドキは最高潮。
やっと帰ってきた。
私の大好きな自宅に。
私が会いたかった自宅に。

引っ越しをして以来、出張から戻る時にはまるでホームシックにかかったかのように、
この家が恋しくなる。
この家のことを思うと、ドキドキワクワクする。
それほど私にとって居心地が良い場所なんだとわかる。

自宅のことを思い出して、ドキドキワクワクしたことなど、今までの人生で多分一度もない。
なぜこんなにワクワクするのかは、わからない。

ただ、この自宅は気に入って引っ越したし、
持っていた家具も全て計算されたかのように、ピタッとハマったし、
この家のテイストに合うように家具の買い替えもした。

お花を切らさず飾り、
毎日のように掃除をし、お香を炊く。
こうして愛着を持って接しているから、愛おしくなったのかもしれない。

生活を大事にする生き方は、コロナのおかげだ。
仕事に全振りする人生は、波をもろに受けるとわかったから。
どんな波を受けても、生活だけは災害が来ない限りは守れる。
自分でコントロールできる。
そう思ってから、生活を、家を大事にしてきた。

そのおかげで、少し離れていても、恋しくなるし、会いたくなる。
そんな家があることは、私にとって本当にありがたいことだ。


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