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一日一生


この言葉は、先日もご紹介した「ショーペンハウアー 幸福について 人生論」の中に出てくる言葉だ。

「一日一日が小さな一生なのだ」
毎日毎日の起床が小さな出生、毎朝毎朝のすがすがしい時が小さな青春、毎夜の臥床就寝が小さな死なのである。

「幸福について 人生論 ショーペンハウアー著」

だから早起きが良いと言われるのね、と思った。

私は早起きが苦手だし、何時に起きてもいい、ということが、なんと自由なんだろう、と思うタイプなので、休みの前日はむしろ興奮して夜遅くまで起きていてしまう。

でも、最近はなぜか朝6時半から7時に目が覚めるようになってきた。
この本を読む前からなのだが、これはどうしてだろう、と思っていたら、この本の一節に出会い、「ああ、じゃあ早くから活動していいんだ」と思えた。

一日一生、と思えば、今日目が覚めたことに感謝するし、今日健康であったことに感謝する。
朝陽とともに活動を始め、夕方にはゆっくりと過ごすのが、人間の肉体的には正しいのかもしれない、と、昔の人が言っていたこと、よく言われることに納得した。

話は変わるが、中東のカタールに行った際、10月ごろはかなり暑く、最高気温が35度は当たり前の時期だった。
カタールでは、ショッピングモールの開店時間は、11時。
閉店時間は深夜0時なのだ。
つまり、「早起きは三文の得」というのは、日本だけで、カタールでは「早起きは暑さで死ぬ」と気づいたことがある。
夜型の人にとっては、中東のタイムスケジュールは最高かもしれない、と思ったことを思い出した。

しかし、このショーペンハウアーはドイツの人で、人間の肉体的には一日一生と捉え、生きると、幸せを感じるらしいので、続く限りは朝7時には起きて、(幸いここは中東ではないので)活動してみようと思っている。

哲学は、かくも深い、と実感中です。

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