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「境界線」を意識する



少し前の事。


知り合いの人が、Instagramに動画をあげていて、
その方のご主人が本当によく家事を手伝ってくれる様子が
書かれていた。

本当にこまめなご主人なようで、
お互いに協力しながら子育てをされている様子が、
とてもほほえましく思えた。


そこで一言コメントを書こうと思った。


最初に書いたのは、

「優しいご主人で幸せですね」


と言う一言だったのだが、ふと読み返して「違和感」を感じた。


そこで次のように書き換えた。

「優しいご主人ですね」

その後何度かやりとりをして終わったのだが、
これで良かったと今でも思っている。

この2文は何が違うのかと言うと、
自分の感じたことを相手に押し付けているのか、
そうでないのかだと思っている。


つまり、相手との「境界線」を超えないようにしたんだと思っている。

二文の違い


「優しいご主人ですね」


と言うのは、その人が既に書いてあることから、
優しい人だということが自然と伝わってきていたので、
それは書いてもいいことだと思う。


だけど「優しいご主人だから、あなたは幸せでしょ」とこちらが決めつけて

書くのは、行き過ぎだと思ったからだ。


人それぞれの価値観があって、
人それぞれの感じ方があって、
その感じ方も自分でどう表現するかは、
また人それぞれ違う。


だからこそこの境界線を意識して、どれだけ親しかったとしても、

その境界線を超えないように話していくということが、これからますます

大事になっていくような気がする。


「これは間違っている」

とか

「こうするべき」


と言う言葉に、違和感を感じる人がどんどん増えていくのだろう。


「人は一人一人違う」


という、太古の昔からわかっていたことが、
ずっと「常識」に踏み倒されていたのだと思う。

これからは、

「私はあなたと違うから」

と心の中で思う人が増えるだろうし、増えてほしい。

そしてそれが個人の自由であり、個性であるので、

いわゆる常識がなくなると言う事はとても良い時代になったな、と感じている。


さらに、この知人は、

「幸せです」「よかったです(この人で)」と言っていたので、

私が当初書いたことは、間違ってはいなかったが、私がいうことではなく、
知人自らが言うべきことだったんだ、と思っている。


「境界線があった方が、お互いに心地よい」

と言う時代がやってきたのだと思う。


それにしても、こんなパートナーの方がいるとは、本当に羨ましいし、
幸せだろうな、と思ったな。

これからも、ますます仲良くしてほしい。


上野 博美


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