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私が出産した日


全くのプライベートなことで、ごめんなさい。


今日は娘の誕生日だ。
ということは、私が数十年前に出産した日ということになる。
あの日のことは鮮明に覚えている。

とにかく陣痛が痛くて、ずっと助産師さんに腰をさすってもらっていた。
生む直前には、担当の女医さんに「こんなに痛いなら、生むのやめられせんか」と叫んでいた。(痛みでだいぶんおかしくなっていたのだと思う笑)

それを聞いたその女医さんも、私の叫びにも負けず、叱咤激励のつもりだったのだろう。
「生むしかないのよ!!」
と叫び返された。

その一言で、正気に戻り、そこから割とすぐに娘が生まれた。

泣く娘を胸に抱かせてもらった時、何の涙なのかわからないけど、ポロポロと
涙が出たのを覚えている。
小さな手の一本一本にちゃんともっと小さな爪が生えていて、「神様はいるな」と思ったのを覚えている。
こんな完全な動物(人間だけど)を作れるのは、神しかいない、と自然と思えた。
出産で神の存在を感じ、育児で学び直しをした感じだ。

妊娠、出産中はいつもとは違うホルモンが出ていると聞く。
だからあの時から「母親脳」になっていたのだろうと思う。
自分が守らないといけない、という保護欲がすごかったと思う。

子離れ、親離れの時期になって、やっとその保護欲が薄れていき、今では
見守るという感覚でいられる。

少子化問題が叫ばれて久しいが、大変申し訳ないが、男性には決してこの感覚は
わかるはずがない。
話を聞いていても、出産に立ち会ったとしても、育児に参加したとしても、出産ののことはわからない。経験できないのだから。

だから、お年寄りである男性たちが国のトップたちが、簡単に子供を産めと言っているのには、腹が立つことは多い。
この人たちがこの国のトップにいる限り、少子化問題は決して解決しないと思っている。
お金だけで解決する問題ばかりではないのだ。

産む権利は女性にある。
産まない権利も女性にある。

男性が子宮を持つ日が来るのかはわからないが、(人口子宮とか、AIなら作れるのだろうか)女性が子供を持ちたいと思う環境を作ることが、少子化問題解決なのだから。

もちろん少子化問題を解決するのがいいのか、どうかはわからないけど、男性も女性も生きやすい世の中であってほしいな、と願っている。

娘よ、誕生日おめでとう。
生まれてきてくれて、本当に良かった。


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