人は見ているようで見てない、見てないようで見ている

人は見ているようで見てないケース

・1人でラーメン屋さんに行けない

・1人旅ができない

・1人で外でご飯が食べられない

という生徒さんが複数いた。

理由を聞いてみると、

「あの人友達がいないんだ、と思われるのが嫌」

「1人でご飯食べているのは、なんとなくかわいそうに思うから、
自分もそう思われる気がする」

らしい。

そこで私は言った。

「人はあなたのことを、そこまで気にしていないし、見てないよ」

本当にそう。

たとえあなたを見ていたとしても、どう思っているのかは誰にもわからない。
でも、「自分の価値観で相手が思っていることを決めつけている」だけ。

あなたがもし一人で食事をしている人を見かけたら、
どう思うだろうか。
かわいそうって思うのだろうか。

ある時うどん屋さんで、1人で来ている若い男性を見ていて、
注文したものが来た際、大盛りのカツ丼か何かで、且つマヨネーズを大量にかけているのを見て、

「誰にも遠慮せず、自分の好きなものを好きなだけ食べられて幸せだよね」

ろ思った。
かわいそうなんて全然思わない。
もし誰かと一緒だったら、そんなに大量のマヨネーズはかけられなかったかも
知れないから。

人は、自分の見たいように人を見ているし、
それよりも自分のご飯の方が大事なので、私も一瞬でこの男性のことを
忘れた（笑）

人が最も関心があるのは、自分のこと。
そして自分の家族、彼氏、彼女など身近な人。

他人のことを、そこまでジロジロとは見てない。

一つ思い出したことがある。

ある地方都市にプチ旅に行った時のこと。

駅の近くにレストランがなく、
あっても私が入りたいレストランではなかったため、
仕方がなくスーパーの地下のフードコートに行った時のこと。

そこでは、地元の美味しそうなものが売っていたのでそれを買って食べようと
思ってフードコートに入ると、６０代から」７０代くらいの2人のおばさまたちが
ジロジロと私のことを見続けてた。

遠慮がない視線。
あんなにじろじろと見られたのは、いつ以来だろう、と思った。

私にはさっぱり理由がわからなかったけど、おそらく私の服装、格好だったんだろうな、と想像する。

サングラス

シャツにデニム、スニーカー

それなりの年齢。

周りにはあまりそんな服装の人がいなかったので、
（特に私の年齢の方々は、地味なスカートや、ワンピース？を着ていた）
だから珍しくてみていたんだろうな、と。

笑っているようにも見えた。(失礼な人たち)

でも私は「珍しいのね、こんな人が」と思って、全く気にせずご飯を
食べた。

それだけ私のことを見ていたおばさまたちは、その後自分たちの話に夢中になり、私のことなんて全く忘れたかのようだった。

「人は、自分のことが一番大事」
ってこういうこと。

だから、「人は思うほど、人のことを見てない」
は、正解。

人は見てないようで、見ているケース

客室乗務員5年目の頃、教官クラスの方とお食事に行った際、
「あなたはよくやってる。インストラクター候補に上がってるわよ」
と言われた。

今までその方とご一緒のフライトでも、褒められたことはほぼなく、
私自身この方々に追いつくためには、まだまだ努力しなければ、と
思っていた時のことだったので、本当に驚いた。

そこで、「私はまだまだだと思っているのですが、何が評価されたのでしょうか」
と思い切って聞いてみた。

すると教官は一言、
「みんな見てないようで、ちゃんと見てるのよ」

と言ったのだ。

誰がどこをどう見て判断したのかは、結局わからなかったが、
先輩方がちゃんと見て、評価していただいていたのがわかって、本当に
嬉しかったのを覚えている。

基本的に私は

「人の目はほぼ気にしていない」

・そんな時間ももったいないし、

・赤の他人様が、私の人生に介入できるわけないと思っているし、

・赤の他人様が、私を幸せにしてくれるわけでもない、と思っているから。

その人達のことを気にする暇は、私にはない。

自分の仕事や、やりたい事に最大限時間を使いたいから。

だからこそ人間関係の悩みとは、ほぼ無縁。

自分の人生に関わる人以外の、細かいことに関心がない。(社会問題等は別だけど)

ただ、これも考え方は人それぞれ。
あくまでも「私は」だけど。

時間は有限。
人の目など気にせず、自分のために、自分が望むことに最大限使っていきたい。