「街⑩」神がいる街
2017年から3年連続で毎年行っている街がある。
客室乗務員時代にも一度行ったことがあったのだが、しばらくご無沙汰をしていたのに、
行ったのには理由がある。
それがこの「街」の特徴だ。
出雲
言わずとしれた「縁結びの神様」
大国主命が祀られていて、打ち出の小槌でも有名だ。
2017年に、久しぶりに家族で行ったのは「娘のご縁祈願」
宿泊場所を調べているうちに、「そういえば」と思い出し、歌手の竹内まりあさんのご実家が出雲で旅館をしていることを思い出し、調べて予約が取れて宿泊した。
玄関は、昔ながらの作りだが中は改装されていて、天然温泉ではないが大浴場がある。
そして「ロビー」の役割の広間には「竹内まりあ、山下達郎グッズ」がおいてあって、館内では竹内まりあさんの曲が流れていた。
朝食は、出雲の伝統にのっとったものが出される。
その後なかなか予約が取れず、2020年は違う宿泊先に宿泊したが、この宿泊先についてもとても良かったので、「人の手に頼らないホスピタリテイ」という記事を書いた。有料記事だが途中までは無料で読めるので、良かったら読んで見て欲しい。
神がいる
2017年の時は、まだ福岡にいたので福岡から車で行った。
松江市内に先に立ち寄り、松江城を見て出雲へ向かっている時、「出雲市」という看板が見えた途端に感じた「気」。
ふわーっと柔らかい「気」を感じた。
伊勢神宮にはまだ行ったことがないが(日本人なのに・・・と思っているが)伊勢神宮は「キリッと」した「気」があるらしい。
柔らかく包み込まれる感じがして、「神がいる」と私は勝手に思った。
「竹野屋旅館」到著後、すぐそこにある出雲大社へお参り。
祈祷は明日の午前中にしてもらうことにしたが、まずはお参りしてまたまた「気」を感じる。
夏に行ったのだが、ひんやりとした空気に汗もひく。
観光客の人たちもまあまあ多く、大社内を散策した。
大国主命の銅像はそれはそれは大きく、ご利益がありそうに思える。
打ち出の小槌が旅館内で売っていたので、買って帰った。
最初は小さいもの。
やがて少しづつ大きくしている。
神社の格
日本神話をあまり知らなかったが、竹野屋の食堂近くにある書棚に日本の神社について書いている本を見つけ読んだ。
神宮
大社
神社
の順で日本の神社は格が違うらしい。
ということは、伊勢神宮がやはり日本の神社の最高峰で、出雲大社も格が上なんだーと感心しながら読んだ。
知らないことを知るのは、いつだって面白い。
夕食は参道添いにある居酒屋で。
料金も手頃で何でもおいしかった。
その後日が暮れた参道を歩く。
静かで、でもなんとなく神様に守られている感じがして、危ないなんて一切感じない、ほろ酔い気分での散策だった。
祈祷とそば
翌朝娘の祈祷。
家族も一緒に入ることができ、その後祈祷した人しか入れない場所に入る。
ご利益があったか、については伏せておこう。
稲佐の浜にも行ったし、日御崎灯台にも行った。
お天気もよく、観光客もこの頃は多かったな。
2020年の時はレンタカーなしだったのが、最初はレンタカーがあった方が楽しめるだろう。
そういえば、松江で出雲そばを食べた。
いわゆる「ざる」なのだが、やはり美味しい気がしたし、その後も10割そばの店を見つけて毎回出雲そばを食べる。
客室乗務員時代の思い出
出雲そばといえば、客室乗務員時代に出雲便に乗務すると、早めに到着した際は
キャプテンたちも出雲空港で出雲そばを食べていたので、いつも一緒について行った。
ものすごい早さで食べないと、次の便の出発に間に合わないのだが、その辺は日頃から「早飯」に鍛えられているので、何ともない。
また、ある時出雲空港沖で事故が起き私はこのフライトではなかったものの、その後しばらくブルーシートに包まれた飛行機があって、事故を身近に感じたことがある。
雪のちらつく出雲空港で、天候による事故だったのだが、プロペラ機がまだ飛んでいた時代。
航空機の開発が進んで、事故が起きる確率が減っているのであればこんなに嬉しいことはない。
今年は、出雲大社と並んで伊勢神宮にも行こうか、と考えている。
こんな時だからこそ、大きな神社には行っておいた方が良いのではないか、と勝手なことを考えている。
普段、感謝を忘れがちに生きているが、神様の前に行くと自然と頭を下げ、手をあわせる。
それだけで普段の行いが正される、許される気がする、という、少々不謹慎な気持ちでの参拝だが、毎年の楽しみにもなっている。
娘も一緒に行くだろう。
上野 博美
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